フードリンクレポート
先行き不透明な「アウト」キーワード 5つ。
〜外食キーワード<2010年4〜6月> 発表〜(3−1)
朝活。出勤前や休日の朝を利用して、仲間で集まって自分磨き。
・先行き不透明な「アウト」キーワード 5つ
外食キーワードを、先行き不透明や制約のある「アウト」、3ヶ月後も続く「キープ」、直近の3ヶ月に生まれた「ニュー」の3種に分類しました。まずは、「アウト」キーワードを紹介します。
1) 朝活
出勤前や休日の朝を利用して、仲間で集まって自分磨きをしようという、クラブ活動のようなもの。ジョギングやヨガなどの体育会系や、ビジネスマッチングや読書などの文科系など、決まった曜日の決まった時間に集まり、同好会が開催されている。
しかし、「朝活」として定期的に利用されている店舗は僅か。マスメディアでは読書会、勉強会などの活動は度々取り上げられているが、貸しスペースが利用され、外食との絡みは少ない。
また、朝食市場を取り込もうとする店も少ない。営業時間が長くなり、効率的に人材を配置できないことがネック。提供している店では、じわじわと認知が広がって客数が伸びている感はある。しかし、朝食時間帯だけでペイさせることは現状難しい。
2) セルフうどん
セルフうどんのリーダー「丸亀製麺」。3月末で329店。既存店売上高はマイナス。
2000年代前半に一度鎮静化した讃岐うどんブームが、香川の田舎の製麺所というストーリー性を演出した「丸亀製麺」の躍進とともに2008年頃から再燃している。デフレ傾向とも重なる。
「丸亀製麺」「はなまるうどん」を筆頭に店舗数が伸びてきたが、ここにきてリーダー「丸亀製麺」の既存店売上高がマイナスに転じ始めた。主な立地である商業施設の林立により、施設自体の集客力が弱まっていることも一因。 上位2社で約600店。「すき家」「吉野家」「松屋」のトップ3社で3500店もある牛丼のような市場に成長するには、まだまだ紆余曲折がありそう。
<続く>
*当日のDVD、テキスト全文をご希望の方は、<こちら>
Copyright(C) FOODRINK CO.,LTD All Rights Reserved |