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中身も分からず、上場が目標だった。
〜ゴーゴーらしさに戻る。チェーン理論から転換。〜(2−1)
宮森宏和氏 ゴーゴーカレーグループ 代表

2011.2.15
金沢カレーの火付け役、松井秀喜選手の応援者として話題になり数多くのメディアに取り上げられ、東京・金沢で31店となったゴーゴーカレー。しかし、2009年から約2年間、出店がばったり止まった。500店体制を目指し、システム作りに費やしたという。しかし、昨年末、その中止を決意した。代表の宮森氏にその真意を聞いた。2回シリーズ。レポートは安田正明。


新宿南口の新事務所に移った、宮森宏和氏。

中身も分からず、上場が目標だった

 宮森氏は2003年8月、カレーチェーンの展開を夢見て金沢から1人で上京。04年5月、西新宿で8.5坪の「ゴーゴーカレー」1号店を開店。その後、東京・金沢で直営・FCにてじわじわ店舗数を増やし、07年5月には15店目でニューヨークに直営出店。09年10月にはシンガポールにもFC出店。現在は31店舗、内直営は6店舗だ。


2004年5月5日に開店した、「ゴーゴーカレー」新宿本店(今は移転している)。

「もともと、創業時から上場がひとつの目標でした。なぜなら松井選手はメジャーリーグという野球で言う最高峰に行った。企業で言うと上場だろうと。上場の中身も分からず、決めていました」と宮森氏。

「気合と根性で拡大してきましたが、そろそろ戦略を立てようと2年間ほど出店をストップさせました。財務をきれいにして、幹部社員をいれて、システムを作ろうとしましたが、昨年暮れにとん挫してしまいました」と宮森氏。
★続く。
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【取材・執筆】 安田 正明(やすだ まさあき)  2011年2月8日取材

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