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【関西外食!めっちゃ熱いやんけ!!】
No.13 阿倍野で昭和21年創業、喫茶KYKが原点。

2011.8.4
現在、著しい成長を続けている、大阪。東京の次に日本の外食をリードする拠点でもある。大阪駅の開発プロジェクトによって、大阪の街が注目されている。また、今後は大阪駅北側に広がる梅田貨物ターミナル一帯も再開発事業の手が加わり、国際交流・教育・ビジネスの拠点へと変わる。今、日本中で最も熱い関西エリア(大阪・兵庫・京都)の熱い外食経営者達を毎日1人ずつ紹介する。レポートは小山裕史。


曲田陽一氏(株式会社曲田商店 営業部長)

阿倍野で昭和21年創業、喫茶KYKが原点

 関西を中心とした百貨店レストラン街には、常におなじみの顔である、「とんかつKYK」「カレーハウスサンマルコ」を展開する株式会社曲田商店。現在、飲食部門を指揮するのが、営業部長の曲田陽一氏である。

 阿倍野から生まれた「とんかつKYK」の原点は喫茶店である。親から子、子から孫へと事業を継承している曲田商店は、昭和38年4月に当時の天王寺ステーションビルの屋上にて、当時では珍しかったビアホールを開設した。1000Lのビールタンクを4本設置したことが話題になり、他県からも多くのお客さんが来店したという。

 それから、48年が経ち、曲田商店は、「とんかつKYK」、「カレーハウスサンマルコ」、「デリカKYK」などの業態で、83店舗まで成長した。先代が作った業態を継承するのが曲田氏の手腕である。

 今回、キューズモールのレストラン街にオープンした「とんかつKYK」は、曲田氏の発想で、ビッフェスタイルを初めて取り入れた。既に、「とんかつKYK」は、阿倍野に3店舗あり、普通のとんかつ専門店だと他店と差別化を図れないので、ビッフェスタイルにしたと言う。また、キューズモールのレスラン街は、他店もビッフェを取り入れているので、ビッフェで、集客力が変わってくると思い、曲田商店の長い歴史の中、初の試みである。

 とんかつKYKと並び基幹業態であるのが、「カレーハウスサンマルコ」である。20数種類のスパイスを使った、上品な大人の為の本物志向のカレーである。サンマルコも百貨店のレストラン街に出店している。

 曲田商店の出店戦略は施設の中。原則はビルイン・商業施設であり、今後もビルドインに拘る。ロードサイドでの運営のノウハウもないので、ロードサイドでの出店は、一切考えていないとの事。現在は、とんかつ、カレーに続く、業態を開発中である。先代から受け継がれたKYKの新しい顔が、百貨店のレストラン街を賑わすに違いない。


■株式会社曲田商店 営業部長  曲田陽一氏
〒545‐0053 大阪市阿倍野区松崎町3‐6‐18
電話:06‐6623‐1551  店舗数:83店舗
HP:http://www.tonkatu-kyk.co.jp/index.html

【取材・執筆】 小山 裕史(こやま ゆうじ) 2011年5月19日取材

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