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叙々苑の味をもっと手軽に。
「焼肉茶寮 燦々亭」
(東京・御徒町/焼肉)
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第347回 2010年12月21日

「タン塩」(780円)は、焼きながら好みでネギを載せて食べる。

 高級焼肉の代名詞的存在なのが、「叙々苑」。その叙々苑が新たに展開し始めたのが、「燦々亭」。叙々苑の味をリーズナブルな価格で味わえる焼肉店だ。肉の仕入れは叙々苑と同じ。一皿の量が少なめで、その分多くの部位を楽しめる。その他、代表的なメニューも本家と同じ味付けで提供されているので、味は折り紙つきだ。歌舞伎町店に続き、御徒町店が11月1日にオープンした。御徒町駅からすぐの便利な場所にあり、ビルの5階からの眺めも開放的である。


店内。

 人気は「壺漬カルビ焼」(980円)。特製のタレに付け込まれたカルビが壺に入って出てくる。「叙々苑」では、カットせずに1本で出てくるが、「燦々亭」では一口サイズにカットされ、量と共に値段も抑えられているので、気軽だ。


「壺漬カルビ焼」(980円)

 「タン塩焼」(780円)、「ロース焼」(780円)も人気。「ナムル」(450円)、「キムチ」(450円)も定番だ。牛すじ肉をトロトロになるまで煮込んだ辛口スープ「すじ鍋」(680円)は、つまみとしても勧められるメニューとのこと。お酒は、“焼肉といえば、ビール”というだけあって、ビールが一番人気。多い時でジョッキ70杯ほどが出る日もあるという。焼酎の他、生マッコリ、ホッピー、ウイスキー、日本酒と品揃え豊富。一皿が手頃な価格のため、締めの食事の替わりにより多くの種類の焼肉を酒と一緒に楽しむ人が多いという。ユッケやビビンバ、冷麺などの食事類も充実しているが、食事率が低めというのも頷ける。


ビールや酒に合うメニューが揃い、一皿が少な目で、おつまみ感覚でも楽しめる。

 ランチも好評。特徴的なのは、オーナーのアイデアから開発された「チムライス」(750円)。ハヤシライスのような見た目だが、味は牛アバラ肉の塊を豊富な野菜とともにじっくりとろみがつくまで煮込み、辛みを加えたソースをライスにかけたもの。手間のかかった一品だ。他にも、カルビとロースが楽しめる焼肉ランチは880円だ。


「チムライス」(750円)

 美味しさの秘密は、焼き方にもある。卓上のロースターは、天井から吊り下がったダクトで煙を吸い取るため、テーブル下へ吸い込むタイプよりも表面の温度が下がらず旨味を逃さないのだ。費用的にも、無煙ロースターの付いたテーブルを揃えるよりも抑えられるという。


美味しさの秘密、無煙ロースター。

 肉だけでなく、ホルモン類、ホタテや海老、サラダ、チャプチェなども入った「燦々コース」(3300円)も、忘年会・新年会シーズンには嬉しい。プラス1500円で飲み放題プランも付けられる。


人数の多いグループでも対応できるフロアの作りになっている。

 食事だけなら、3000円もあれば十分お腹いっぱいになるという。本格派でありながら、日常的に通えるありがたい焼肉店である。 ツイートする

「焼肉茶寮 燦々亭」


【焼肉茶寮 燦々亭(やきにくさりょう さんさんてい)】
住所 東京都台東区上野3-27-3 ハトヤビル3号館5階
電話番号 03-5812-0089
営業時間 月〜土 11:30〜翌朝4:00(LO)
日・祝  11:30〜23:00(LO)
ランチタイム 11:30〜16:00(LO)
定休日 なし
客席数 62席
客単価 4,000円〜5,000円
目標月商
開店日 2010年11月1日
経営母体 株式会社叙々苑
※取材当時の情報です。変更されている可能性がありますので訪問される場合は、店舗にご確認下さい。
 村田 麻未(むらた あさみ) 2010年12月8日取材

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