・ガールズバーでは接客のコミュニケーション促進剤に
さて、「テキーラボール」の最初につくられた頃の原形が見られるというので、「NASUKA」系列の歌舞伎町にあるガールズバー「LOVEKA(ラブカ)」を次に訪問した。オープンは2009年10月15日で、席数は35席。営業時間は深夜0時〜朝6時となっている。
「ラブカ」のエントランス。
ガールズバー「ラブカ」 店内。
料金は焼酎飲み放題で時間制5000円など、安心して飲める店となっている。「テキーラボール」は500円。
接客にあたるバーテンダーのガールズの衣装は、Tシャツにミニスカートかショートパンツ。ネイル、ピアス、髪型などに規制はなく、顧客に不快感がないように清潔にしていれば良いとのこと。ダーツで遊ぶこともでき、ガールズの元気なトークで活力が出るような店である。
「ラブカ」のスタッフ。
顧客層は「NASUKA」の流れでキャバクラやホストクラブのアフターと、一般のガールズバーファンである。
工業化する前、店の厨房でつくっていた頃のレシピそのままの「テキーラボール」を出してもらった。現在の製品は少し円錐形のような形になっているのだが、元祖「テキーラボール」は球形である。ゼリーは、現在のものよりも少しモチっとした感じだ。
ラブカ店内で手作りしている、最初の頃のレシピを使ったテキーラボール。
製品化されたテキーラボール。パッと見にはコーヒーフレッシュのようなパッケージ。
味は、イチゴヨーグルト、カシスミルク、メロン、クリームソーダー、コーヒーの5種類。現在のラインナップとは異なっている。
スタッフのマヤさんによれば、「よくお客さんに勧められて食べますが、食べている時はお菓子みたいに幾らでもいけますが、あとで酔いがまわってきますね」とのこと。
顧客とガールズとのコミュニケーションの促進剤として、重要な役割を果たしているようだ。しかし、完全に酔っ払ってしまうと接客できないので、ガールズは大変だ。お酒が強い人は問題ないが、調子に乗って食べ過ぎないようにしないといけない。
ともあれ、ガールズバー、キャバクラ、クラブ、スナックのような女性が接客する業態では、男性の顧客がおごるような形で、使われていることが検証できた。