・世界に日本食文化を広める
現在、「牛角」の海外出店は現地企業との合弁や直営で20店。2001年7月に海外1号店を米ロサンゼルスに開店させた後、台湾、シンガポール、インドネシアにも展開している。
「海外での展開は、現地のパートナーと組んで最低限のリソースで牛角の価値を世界一にしたい。そのために、まずは海外に牛角を展開していくことを第一義、と思っています。」
「日本の焼肉文化はまだ世界に無い。大都市に牛角を作って知名度をつけて、焼肉文化を広めたい。世界中に牛角があるということが事実になる。それまでには10年はかかるでしょう。」
「レインズの強みは、FCと直営のサービスレベルが高いレベルで変わらないことです。これは、毎月実施している覆面調査の結果にも出ています。このことは、SVのレベルが高いということも言えると思っています。そして、全国に1230店ある物流網とスケールメリットや52週ターゲットを明確にして、打ち手を打っていくマーケティング力、さらには、自社でFCを開発できる能力。これらを合わせて持っていることが、レインズの強みです。」
「ぶっちぎり酒場」
「将来的には、M&Aも考えています。でも今やらなきゃいけないのは、既存業態のブラッシュアップと新業態を大切に、かつ確実に出店していることの2つです」と言う。新業態では、焼魚食堂「魚角」と昨年開発した大衆居酒屋「ぶっちぎり酒場」に期待がかかる。
大きな夢を抱いて、西山氏が外食市場に帰ってきた。今後のレインズの展開に注目すべきだ。