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フードリンクレポート


「ハマサイトグルメ」オープンで活気づく、浜松町・大門のダイニング。

2008.3.5
東京都心部ではどうしたわけか発展が遅れていた、浜松町・大門エリアの飲食がにわかに注目を集めている。駅至近の山手線外側の再開発ビル内に1月、レストランコンプレックス「ハマサイトグルメ」がオープン。山手線内側の路地にも新しい飲食ビル、個店が次々にオープンしている。真に繁盛するのは、どのエリアのどのような業態か、探ってみた。


ハマサイトグルメ

おしゃれすぎない庶民性を持つ「ハマサイトグルメ」

「汐留シオサイト」の最後の大開発である、24階建の「汐留ビルディング」が、昨年12月14日にJR山手線・京浜東北線及び東京モノレールの浜松町駅北口より徒歩2、3分、都営地下鉄浅草線・大江戸線の大門駅東口からも徒歩3、4分という交通至便な場所に竣工。

 都内各地のみならず、羽田・成田両空港へのアクセスの良い浜松町・大門エリアのオフィス立地としての優位性が再び注目を集めている。

 そして、今年1月15日、「汐留ビルディング」1、2階を占める商業施設「ハマサイトグルメ」がオープンした。企画、開発、リーシングは三菱地所と東急不動産が共同であたり、約20店が入居している。1階のコンビニ、ビジネスコンビニ、2階のクリニック以外は全て飲食店で、レストランコンプレックスとして構成されている。

 1階が韓国料理「ハンマリ家」、ドイツレストラン「フランツクラブ」、イタリアン「イタリアーナ・エノテカ・ドォーロ」、焼鳥・地鶏料理「宮崎地鶏炭火焼 車」、串焼料理・串揚料理「雲仙」、大衆肉割烹「ハラホロヒレハレ」、四季の旬菜料理「AEN」というラインナップ。

 2階は、海鮮炉端「山陰海鮮 炉端かば」、そば&和風居酒屋「藪へゑ」、豆腐・かに料理「玄品 以蟹茂」、九州・沖縄料理「薫風」、台湾屋台料理「新台北 別館」、カレーショップ「チャオカリー」、セルフ式カフェ「エクセシオールカフェ」といった店が並んでいる。

 全般に渋谷、恵比寿、六本木などにありがちなスタイリッシュなダイニングや、銀座、丸の内、青山などにありそうなハイソな店ではなく、庶民的でありながらも専門性の高い、普段使いできそうな肩の凝らない店が並んでいる印象だ。

 オープン当初、「汐留ビルディング」のオフィス部分に関しては、契約者の入居がまだ半分も済んでいないこともあり、苦戦するのではないかとの懸念もあった。しかし、実際にはランチ、ディナーともに好調にスタートしており、行列のできる店も「山陰海鮮 炉端かば」をはじめ、幾つかあるほどだ。

 浜松町・大門エリアは、山手線の内側の飲食店は繁盛するが、海よりの外側の飲食店は難しいという定説があるが、現在のところその常識を覆す勢いである。

 しかも、今後オフィスの入居が進むと、少なくともランチに関してはさらに有利になるだろう。ディナーに関しては自分の働くビルの中にある店に果たして行く人がそんなにいるのかという疑問は残るが、現状のリピーターを着実に取っていけば問題ないだろう。

 また、オフィス街にある浜松町・大門の飲食店は、日曜、祝日を休む店が多いのに対して、無休で営業したり、終電までには人が引けてしまう土地柄の中で深夜営業に一部取り組んだりといったように、「ハマサイトグルメ」は攻めの姿勢で地域の新しい飲食ニーズを掘り起こそうと、さまざまにチャレンジしている。


全文(有料会員専用)の見出し
地域に密着して賑わい創出を目指す販促戦略の数々
濃口関東風のそばとおでんで差別化はかる和食居酒屋
大盛りで現地調達のメニューが好評なイタリアン
焼はまぐりをわんこスタイルで提供する専門店登場
芝大門地区の路地裏長屋に自由な発想の居酒屋オープン
飲食の潜在ニーズを掘り起こした金杉橋口の「もつ福」
飛騨牛、地魚、名古屋めしと名古屋ムード満点の店
浜松町を基点に全国チェーンを目指すゴルフバーも
同時多発的に勃興する浜松町・大門のレストラン群

(写真全49点)



「焼はまぐりる」 炭火で焼くはまぐり

【取材・執筆】 長浜 淳之介(ながはま じゅんのすけ) 2008年3月5日

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