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フードリンクレポート


日本発、世界中で人気のメロンリキュール「MIDORI」、
日本で新たに盛り上がる。

2010.4.30
30年以上前の発売当初から人々に愛され続け、いまや世界50カ国以上、年間30万ケースが飲まれているMIDORI。サントリーが開発したこのメロンリキュールは、現在では日本国内というより、むしろ海外で広く知られた存在だ。そんなMIDORIが、今、新たなMIDORIカクテルと共に日本で盛り上がりを見せている。全文フリー。


世界中で愛される日本のメロンリキュールMIDORI。

海外で大人気のMIDORIが新スタイルで登場

 1978年、アメリカで発売されたメロンを使ったリキュールMIDORI。発売時、「The Universe」という名のカクテルでベースとして使われ、それが全米バーテンダー協会のコンテストで優勝し、一躍注目の存在に。それ以来、様々なカクテルのベースとして使われ、数々のコンテストで賞を受賞するリキュールとして知られるようになった。

 新たにサントリーが提案しているのは、MIDORIのカクテルに香りのミストをふりかける「MIDORI×MIST(ミドリアンドミスト)」というスタイル。お勧めは、MIDORI・パイナップルジュース・ソーダを使った「Midori Pineapple Fizz(ミドリ パインフィズ)」にココナッツの香りをかけるカクテル。ココナッツの香りによって、MIDORIのフルーティーで爽やかな味わいが引き立てられる。ココナッツの他にミントの香りも相性がよく、お好みによってバリエーションを楽しむことができる。

 実際にこのカクテルと共にMIDORIを提供している飲食店を訪れ、お客やスタッフの反応を追った。

新たに出会うMIDORIの鮮やかさと美味しさが各店舗で好評!

 カフェ・カンパニー株式会社が首都圏を中心に20店舗以上展開している「WIRED CAFE」。その一部14店舗で、4月からMIDORIのキャンペーンを行っている。訪れた渋谷QFRONT店では、その鮮やかな見た目と新しさから、女性を中心に好評を博している。


「WIRED CAFE渋谷QFRONT店」店内。


「ミドリパインフィズ×ココナッツミスト」(700円)。

 何と言っても、この緑色がキレイでインパクトがあるため、メニュー写真でもひと際目を引き、興味を持つお客が多いよう。「MIDORIが何のリキュールか知らないでご注文される方は多いですね。見た目がキレイなので。味もサッパリして美味しいと好評です。」と店舗スタッフ。若者にとっては、新しいリキュールとして受け入れられているのだ。「頼まれるのは女性が多いので、緑色のグラデーションがキレイに出るように気を付けています。」とスタッフが語るように、仕上がりのキレイなグラデーションにお客の反応も上々。


鮮やかな緑が目を引くビジュアル。

 このカクテルがよく出るのは週末。場所柄、ナイトスポットが多いため、夜遅い時間帯でも、これから遊びに行く前に“ちょっと一杯”という飲まれ方も多いとか。「女性グループが食事の後に一杯飲んで、遊びに行くというパターンをよく見かけます。」


店頭の黒板では、MIDORIカクテルの告知が。

 同じく渋谷にある「SUZU CAFE 渋谷店」(株式会社コンプリート・サークル)でも、MIDORIを使ったカクテルを提供している。ここでは、ミストを使ったカクテルだけでなく、「MIDORI Spumoni(ミドリスプモーニ)」もメニューに入れていて、「ミドリパインフィズ×ミントミスト」と半々くらいの割合で出るそう。


「ミドリパインフィズ×ココナッツミスト」(900円)。


「SUZU CAFE」MIDORIカクテルメニュー。

 このメニューを見て、普段MIDORIを飲まない人がオーダーしているという。「19〜23時の時間帯に出ますが、あまりたくさんお酒を飲まず、一杯だけ飲もうかなという30代くらいの女性が頼むケースが多いです。いつもはショートカクテルが好きで、MIDORIのことは知らないけど冒険してみたいというタイプのお客さんも頼まれたりしますね。」と店長の小杉氏。ここでも、新しく出会うMIDORIのカクテルはその鮮やかさと味で喜ばれている。


「SUZU CAFE 渋谷店」店内

 続いては、外苑前駅徒歩0分の隠れ家株式会社トランジットジェネラルオフィスが運営する「北青山サロン」。4月15日から、ミストを使ったカクテル2種を出している。5杯ほど出る日もあるという。この店舗では、「北青山サロン」では他のメニューとの兼ね合いで写真のないメニューを使っているため、前述の店舗と異なり、MIDORIのことを知っている人のオーダーがほとんど。1杯目のオーダーが多いが、オリジナルのMIDORIカクテルのおかわりをしたり、2軒目で利用する人はMIDORIだけ飲んで帰るというパターンもあるとのこと。


地下にあり、キャンドルの灯りのみの真っ暗な照明を落として暗く隠れ家的雰囲気の「北青山サロン」店内。


「ミドリパインフィズ×ココナッツミスト」(950円)。


「北青山サロン」のMIDORIカクテルのメニュー。

 既にMIDORIを知っている人ということで年齢層は少し高めかと思いきや、「女性は20代半ば、男性は30代半ばくらい〜の方が頼まれていますね。」と店長の日高氏。


壁に張られたポスター。

 最後は、株式会社エスエルディーが運営する、「デザイナーズ和ダイニング 瓦 kawara DINING 池袋」。今東京で一番勢いがある企業と言っても過言ではない同社の運営する瓦 kawara DININGは、店内はミラーボールやDJブースがあり、今までのカフェの概念を覆す内装となっている。


店内のミラーボールやDJブース。

 4/13からMIDORI Spumoni(ミドリスプモーニ)を680円で提供している。注文するのは、主に3名以上の団体のお客さんが中心で、中でも20代前半の女性客への反応は良いとの事。1日平均5杯程度は提供するという。


アトマイザーでカクテルにふりかけるミストスタイル。


キラキラ光るかわいいメニュー表。

「実は、アトマイザーでカクテルにふりかけるミストスタイルをお客の目の前で行うスタッフが一番楽しんでいます。」幸田店長は笑顔で話してくれた。

 今までは、グランドメニューで‘メロン’という形でミルクやソーダで割で提供していたが、あまりオーダーされることもなく、今回の企画でカクテルとしての定番化とオペーレーションの安定化を図っている。

「キラキラ光るかわいいメニュー表が弊社のコンセプトにマッチしています」と話しており、差し込みメニューがお客とのトークの材料になっている模様。

 他の店舗でも聞かれた話だが、MIDORIの認知度も高まっているようで、海外はもとより、日本国内でのカクテルの定番になって行くと思われる。


■店舗情報
「Wired Cafe 渋谷QFRONT店」
東京都渋谷区宇田川町21-6 QFRONT6F
電話:03-5428-2620

「北青山サロン」
東京都港区北青山2-7-18 山崎ビルB1F
電話:03-3479-7553

「SUZU CAFE 渋谷店」
東京都渋谷区神南1-20-5 NAVI Shibuya3F
電話:03-5428-3739

「デザイナーズ和ダイニング 瓦 kawara DINING 池袋」
東京都豊島区南池袋1-26-6 The SH one10F
電話:03-5952-0772


【取材・執筆】  村田 麻未(むらた あさみ) 4月23日取材


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