フードリンクレポート
“アンチファミレス”高級店が「WELCOME KIDS!」。
〜「寝た子を起こす」食体験。親子3代ファンを育てる“奇策”とは?〜(3−3)
2010.6.2
子育てにかける予算が、先進国のGDP比で最も少ない国の1つである日本。合計特殊出生率もG7諸国中最低。その状況を踏まえて生まれた子ども手当法。2010年3月に成立、4月より施行となり、今なおさまざまな論議があるが、6月より支給が開始される。一方、親子連れをメインターゲットにしたファミリーレストラン業界は不振が続いている。とはいえ、ファミリー層が飲食店から姿を消したわけではない。少子高齢化の中で、「顧客を育てる」という発想の食育事業が広がりつつある。3回シリーズの第3回目。レポートは水口海。
日本の“食育”事業の先駆者・三國清三氏。
・“アンチファミレス”高級店が「WELCOME KIDS!」
2010年5月5日こどもの日。丸の内エリアに店舗を構えるレストランのシェフたちを中心にした「食育丸の内」プロジェクトを手掛ける三菱地所は、「WELCOME KIDS! Restaurant in MARUNOUCHI」を展開。通常、親子連れでは“敷居が高い”レストランをファミリーで楽しめる場として提供した。このイベントに賛同したのは「mikuni MARUNOUCHI」をはじめとするフレンチ、イタリアン、寿司店などの高級レストラン7店。大人同様にエスコートし、テーブルマナーを実践することで、料理を味わいながら子どもの食育に寄与することを狙ったものだ。
「子どもの日」に賑わう丸の内。
<続く>
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