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街のランドマークとなった立地と特徴的な内外観。
〜若者は今なぜ「グローバルダイニング」に行かないか?居酒屋化する恵比寿「ZEST」、トレンドを制したブランドの今〜(6−2)

2010.6.17
「権八」「ZEST(ゼスト)」「モンスーンカフェ」「ラ・ボエム」などの有名店を運営するのは言わずと知れたグローバルダイニング(本社:東京都港区南青山)。その店舗名は今の20-30代の若者でも一度は聞いたことあるであろう。先日恵比寿のゼストに行った際、サラリーマンが多く新橋の居酒屋に近い雰囲気さえ感じ驚いた。トレンドを制し「お洒落な店」の代名詞であったグローバルダイニングの店舗。今なぜ若者はグローバルダイニングに行かないか、その背景に迫る。6回シリーズの第2回目。レポートは国井直子。


「権八」(西麻布)はブッシュ(元)アメリカ合衆国大統領や小泉(元)首相が、現役時代に来店したことでも有名で外国人の観光スポット。写真中央は、当時本部の店舗総統括マネージャーであった新川氏(現在、株式会社HUGE社長)

街のランドマークとなった立地と特徴的な内外観

 グローバルダイニングの規範店に共通に言えることがいくつかある。ロケーションがそのひとつで西麻布交差点にしても、三宿にしてもどの店舗も車がないと行きづらい。 一棟立ちの各店舗はどれも駅から徒歩では不便な場所だ。

 三宿に「ゼスト」がオープン(1989年)した当時、そこはまだ住宅地というイメージで全く注目されていないスポットだった。三宿を読めない人もいた頃だ。それが「ゼスト」のオープンによって一気にメジャーとなり、そこへ行けば芸能人が必ずいるとも言われた。大学生や若い社会人はわざわざ三宿に足を運んだ。「お洒落な街」として浸透していったのは同店舗がきっかけと言っても過言ではない。
<続く>

【取材・執筆】  国井 直子 (くにい なおこ) 2010年6月12日取材

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