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【京都特集①】祇園を祇園らしくなくした町家バーの先駆者。
高級外車が乗り付けた祇園の裏通りバー。(2−1)
長谷川育史氏 株式会社Le R.D.R 代表取締役社長

2010.12.19
何かにつけて東京の店がクローズアップされる外食業界。しかし、東京以外の都市にこそ、まだ知られていない注目すべき面白い店があり、学ぶべき外食経営者たちがいる。地方発の業態やメニューがブームになることも増えてきた。そんな注目の都市を毎月一つクローズアップ。東京では出会えないオリジナリティある外食企業を紹介する。第1弾は京都。3人の経営者が登場。各2回シリーズ。レポートは村田麻未。


株式会社Le R.D.R 代表取締役社長 長谷川育史氏


 現在、京都で4店舗、東京の表参道で1店舗を経営する株式会社Le R.D.Rの長谷川育史氏。初めて店を持ったのは、1988年、現在45歳の同氏が23歳の時。御幸町通のアパレルショップの2階にバー「PUBLIC BAR IT’S」をオープンさせる。斬新かつシンプルな内装のお洒落なバーで、話題となる。ブテッィク以外何もない寂しい裏通りだったが、車で乗り付けられる立地だったため、フェラーリやベントレーなど高級外車が止まる伝説的な裏通りバーになったという。

「若かったので、経験がなくて何もわからなかった分、自分のその時の状況に合わせて作っただけ。表通りに店を出すお金はなかったんです。それに、当時はまだバブルの終盤だったのですが、バブルなんて自分には関係ない、自分の人生右肩上がりと信じていたのでできましたよね。」と長谷川氏。言葉通り、バブルを生き抜き、14年も続くバーとなった。今でも、夢を語るのではなく、「やる」と断定的に話し実現させたいという。


「IT'S GION 2 DEUX」店内。

 2軒目は、祇園デビューとなった「IT'S GION 2 DEUX」。1995年開業。町家を改造したバーで、町家バーの先駆け的存在だ。
★続く。
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【取材・執筆】 村田 麻未(むらた あさみ)  2010年12月13日取材

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