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売れてるロゼの売れてる理由。
〜世界で右肩上がりのロゼワイン人気。今年こそ日本へ?〜(3−1)

2011.3.8
もう10年以上、ロゼワイン人気が世界を席巻している。ヨーロッパ、アメリカなどのワイン消費国を中心にロゼワインの人気はいまだ衰えず、消費量は右肩上がりを続けている。近年、日本においてもデパ地下のワインコーナーでロゼワインを陳列するスペースが拡大され、またスーパーなどの量販店にも並ぶようになった。もはや日本でも定着した感のあるロゼワイン・ブームははたして本物か。日本でも季節を問わずロゼワインを飲む習慣が根付きつつあるのか。本稿では、メーカー、ワイン専門店、料飲店、それぞれの現場をレポートすることで、昨今のロゼワイン・ブームを検証する。第一回は大手ワインメーカーとしてロゼワインを多く扱う「メルシャン」の販売促進戦略を聞いた。レポートは西元良枝。


「ロゼ」=ローズという花のイメージで日本人の情緒をくすぐった。

売れてるロゼの売れてる理由。

 世界のロゼワインの生産量は2002年から毎年2〜3%ずつ伸び続けているという。ワイン消費量のうちロゼワインの消費比率は約10%で、消費量は21,100,000hl(ヘクトリットル)。ちなみに1hl=100Lだから、換算すると東京ドームを170万杯満たす量である(といっても、あまりの多さに想像がつかないが・・・)。

 たとえば、イギリスのロゼワイン消費量は2000年から2010年で7.6倍に増加。ワイン大国フラ ンスのロゼワイン消費量は1990年に10.8%だったのが、2009年には24.7%と倍増している。ちなみに1994年以降、ロゼワインは白ワインの消費量を凌いでいる。つまり欧米においてロゼワインは10年以上も続いているトレンドなのだ。


春を皮切りに、年間を通じてロゼワインを提唱するメルシャン。

 日本のワイン市場においてロゼワインの売り上げは10%弱とまだまだ小さい。が、海外での大流行を受け、近年ワインメーカーやデパートが売込みを強化し、ロゼワイン商戦は白熱の様相を呈している。とりわけメルシャンは昨年2010年3月に発売したチリワイン「フロンテラ メルローロゼ」が大ヒット。


★続く。
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【取材・執筆】 西元 良枝(にしもと よしえ)  2011年3月5日執筆
兵庫出身。某新聞社発行の季刊誌にて健康・料理のページの編集を担い、現在はフリー。趣味は流行りのダイエットに手を出すこと。紆余曲折を経て、今はラン&バイク。おかげでおなかはいつもぺこぺこ。美味しい料理と酒を求めて流離う日々。

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