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ロゼワインを仕入れるというリスク。
〜世界で右肩上がりのロゼワイン人気。今年こそ日本へ?〜(3−2)

2011.3.10
もう10年以上、ロゼワイン人気が世界を席巻している。ヨーロッパ、アメリカなどのワイン消費国を中心にロゼワインの人気はいまだ衰えず、消費量は右肩上がりを続けている。近年、日本においてもデパ地下のワインコーナーでロゼワインを陳列するスペースが拡大され、またスーパーなどの量販店にも並ぶようになった。もはや日本でも定着した感のあるロゼワイン・ブームははたして本物か。日本でも季節を問わずロゼワインを飲む習慣が根付きつつあるのか。本稿では、メーカー、ワイン専門店、料飲店、それぞれの現場をレポートすることで、昨今のロゼワイン・ブームを検証する。第二回はワイン専門店「Y’s Wine Gallery」へ赴き、バイヤーの安藤氏にインタビュー。現場よりリアルな声をお伝えする。レポートは西元良枝。


ワイン愛飲家がわざわざロゼを選ぶ理由はあるか?

ロゼワインを入荷するというリスク。


「Y’s Wine Gallery」。常時700種類のワインが揃っている。

「ロゼワイン・ブーム」という言葉がすっかり独り歩きしているが実際はどうなのか。訪れたのは銀座にある「Y’s Wine Gallery」。コアなワインユーザーの支持を受けているワイン専門店である。


店内。

 お話をしてくださったのは、同店バイヤーの安藤氏。2002年に当時ワイン業界で話題になった 400種類のグラスワインを提供する渋谷のワインバー「decfive」でキャリアをスタート。その後「エノテカ」を始め、ワインショップ、ワインバーを経て現職。日本ソムリエ協会認定のソムリエである。

 安藤氏によれば、ロゼワインは以前に比べてずいぶん認知はされてきたが、ブームにまで至っていないのが実情だという。

「季節感が出せるワインとしてロゼワインは素晴らしいと思いますが、仕入れて利益を得るよりまだまだ在庫を抱えるリスクの方が大きい。なぜならロゼワインには見えない賞味期限があるからです」と強調する。


★続く。
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【取材・執筆】 西元 良枝(にしもと よしえ)  2011年3月5日執筆
兵庫出身。某新聞社発行の季刊誌にて健康・料理のページの編集を担い、現在はフリー。趣味は流行りのダイエットに手を出すこと。紆余曲折を経て、今はラン&バイク。おかげでおなかはいつもぺこぺこ。美味しい料理と酒を求めて流離う日々。

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