外食企業経営者と共に、毎年4月に海外視察を重ねて今年で4年目。過去は、ニューヨーク、イタリア、フランス。今年はスペイン・ポルトガルの予定であったが、アイスランドの火山噴火により欧州の空港が閉鎖され、最初の到着地ドイツ・ミュンヘンから航路での移動が困難に。幸いにも列車で移動できたドイツ国内の外食事情をレポートする。3回シリーズの第1回目。
成田から出発。ここまでは順調だった。後列右から、安田久氏(HYシステム)、井戸実氏(エムグラントフードサービス)、柴泰宏氏(柴田屋)。中列は松村厚久氏(ダイヤモンドダイニング)、米山久氏(APカンパニー)、横山淳司氏(セクションエイト)。前列は、渡邉仁氏(東京レストランツファクトリー)、安田正明(フードリンク)。
・3千人の巨大ビアホール「ホフブロイハウス」
ミュンヘンと言えば、ビール。ドイツ国内に1200あるビール醸造所の内、最も多く集まっているのがミュンヘン。中でも人気なのが、1589年設立の「ホフブロイハウス」。貴族が旧王室の建物を買い取って醸造を始めた。作りたてのビールが飲める3千人収容のビアホールを併設しており、ドイツ人だけでなく世界中の観光客が集まる。かつて、ドイツ労働者党の集会場として使われ、ヒットラーが演説したことでも有名。
外観。3階建て。中庭があり、ビアガーデンとして使われている。
1階だけで1,200名を収容。天井が高い。
<続く>
【取材・執筆】 安田 正明(やすだ まさあき) 2010年5月6日執筆
【全シリーズ】
1)3千人の巨大ビアホール「ホフブロイハウス」。 【全文(有料会員様)】(5月12日)
ビール離れで、缶入りビールのレモネード割も若者に人気。
2)最古の修道院ビール醸造所。 【全文(有料会員様)】(5月13日)
ビアホールの店内で醸造するブリューパブは増えている。
3)ダルマイヤーに見るマーケットとレストランの融合。 【全文(有料会員様)】(5月14日)
デパートのワイン売り場に本格ワインバーも。