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フードリンクレポート


メイドの夢を叶えるタレント学校経営も視野に。
〜ニッチなメイド喫茶市場でトップブランドになり世界に名乗りを上げる〜(4−4)
鈴木雄一郎氏 株式会社ネオディライトインターナショナル 代表取締役社長

2010.10.25
今、秋葉原のメイド・コスプレ系で最も元気な店が「めいどりーみん」。「ドンペリ」が売れると噂の店だ。メイドたちの屈託ない笑顔とアニメ的な演出の向こう側には、鈴木雄一郎社長の世界を視野に入れた天下取りの構想がある。4回シリーズ。レポートは長浜淳之介。


本社は、もちろん秋葉原。店舗のスタッフが始終出入りしている。

メイドの夢を叶えるタレント学校経営も視野に

 メイド喫茶の主役はやはりメイドである。メイドがいなければそもそも業態自体が成り立たない。

 しかし、このメイドをいかに使いこなすのかはメイド喫茶の永遠の課題だ。なぜならオタクは特定のメイドを目当てに通う属性があり、人気のあるメイドはある種スターとして優遇されるケースが当たり前になっている。メイドが他店に移動すれば、顧客のオタクも一緒に移動してしまうリスクをはらんでいる。

 その点、「めいどりーみん」では常連のオタクを特別扱いせず、メイド喫茶初心者の一般顧客を重視しているから、このリスクから逃れている。

 今や秋葉原屈指の人気店となった「めいどりーみん」では、メイドの応募が殺到し毎月300〜380人にもなるとのこと。辞める人は10人程度だから、単純に補充のみで考えれば30〜40人に1人しか採用されない狭き門だ。では、どういう人を採っているのだろうか。


メイドの応募が殺到し毎月300〜380人にもなる。

「ルックスやアニメに詳しいかどうかよりは、出勤率と協調性を重視します。週に5回以上入れる人は優先して考えますね。ウチのメイドはよく働きます。他のメイドカフェでナンバーを張っていたとしても、特別扱いはしないです」と、鈴木社長は週に1、2回出勤して多くのオタクを集客するアイドル然としたメイドは不向きであると明言した。
★続く。
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【取材・執筆】 長浜 淳之介(ながはま じゅんのすけ) 2010年9月17日取材

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