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フードリンクレポート


恥ずかしさが心理的高揚に転じるメカニズムを追求。
〜ニッチなメイド喫茶市場でトップブランドになり世界に名乗りを上げる〜(4−3)
鈴木雄一郎氏 株式会社ネオディライトインターナショナル 代表取締役社長

2010.10.22
今、秋葉原のメイド・コスプレ系で最も元気な店が「めいどりーみん」。「ドンペリ」が売れると噂の店だ。メイドたちの屈託ない笑顔とアニメ的な演出の向こう側には、鈴木雄一郎社長の世界を視野に入れた天下取りの構想がある。4回シリーズ。レポートは長浜淳之介。


幼稚園のような内装。

恥ずかしさが心理的高揚に転じるメカニズムを追求

「めいどりーみん」がここまで発展できた理由は、今までメイド喫茶に来なかった新規顧客を開拓したからである。

 1店を維持するのも青息吐息のメイド喫茶が多い中で、わずか2年半で5店まで拡大した。既にメイド・コスプレ系飲食企業では大手に属し、メイド喫茶店舗数では「@ほぉ〜むカフェ」と並んで最多になった。

 開放的な店の雰囲気が好まれているのもあるが、旅行会社のツアーに営業をかけたり、修学旅行の際に寄ってもらえるように地方の学校を回ったりといった、地道な活動の積み重ねで顧客が入るようになった面もある。

 ツアーで秋葉原に来る顧客は、神田明神から歩いて電気街にやってくるケースが多いが、休憩所として使ってもらう提案だ。人数が多人数になった場合は、午前中の空いた時間に幾つかの店に分かれてもらう。全店舗を使うこともある。

 修学旅行ではコースに入ることはまずないが、東京での自由行動の時間に、生徒に来てもらえればと呼びかけている。
「アイドルタイムをいかに稼動する時間に変えるかをいつも考えています。関西の旅行会社と提携してツアーのコースに入れてもらっていますが、ファミリー、カップル、おじいちゃん、おばあちゃんからも好評です」と鈴木社長。


メイドと一緒においしくなるおまじないをお客さんにもやってもらう。
★続く。
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【取材・執筆】 長浜 淳之介(ながはま じゅんのすけ) 2010年9月17日取材

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