フードリンクレポート
メイドブームが収縮する逆風の中で奇跡の成長。
〜ニッチなメイド喫茶市場でトップブランドになり世界に名乗りを上げる〜(4−1)
鈴木雄一郎氏 株式会社ネオディライトインターナショナル 代表取締役社長
「めいどりーみん」は秋葉原で4店、池袋で1店舗を展開。宴会コースがあり、シャンパンも売れる。
・メイドブームが収縮する逆風の中で奇跡の成長
とある平日の午後3時過ぎ、秋葉原駅にほど近い雑居ビルにある、メイドカフェ&バー「めいどりーみん」電気街口駅前店を訪れた。
エレベーターを開けた途端に広がる、テレビで見たとおりのお伽の国のような世界もさることながら、何組かの先客が並んでいて受付で待たされたのにまず驚いた。飲食店では典型的なアイドルタイムであるはずなのに、それとは無縁の世界がそこにはあった。
店内は一人で来ているいかにもアニメやゲームにはまっていそうなオタク青年と思しき人、2、3人組のサラリーマン、修学旅行中らしい制服姿の女学生の集団などで満席の状態。ホールを忙しく駆け回るメイドたち。角に設けられた小さなステージでは2ショットでチェキを撮っている人もいる。
「めいどりーみん」 店内。
ようやく席に通されると、メイドが注文を取りにやってきた。簡潔に店の説明をされたあと、強く勧められたのはセットメニュー。メイドがお絵描きするオムライスあり、メイドとのトランプなどの簡単なゲームあり。コーヒー1杯飲んだだけではわからない、メイド喫茶の醍醐味を伝えるに十分なセールストーク。よく教育が行き届いている。
隣の席に外国人観光客がやってきた。メイドが英語でメニューや店のシステムについて説明している。外国人は軽く笑みを浮かべ、納得してセットメニューを頼んだようだ。
秋葉原に4店、池袋に1店、計5店を展開するメイドカフェ&バー「めいどりーみん」は今、秋葉原のメイド・コスプレ系で最も元気な店と言われるほど勢いがあるメイド喫茶チェーンだ。
★続く。
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