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フードリンクレポート


「ステーキハンバーグ&サラダバー けん」100店舗達成記念!
“エムグラント 4人衆”
③ 遠山昌一氏
株式会社エムグラントフードサービス 執行役員 けん事業本部 本部長

2010.10.27
“ロードサイドのハイエナ”の愛称で外食業界だけでなくマスコミでも大反響の株式会社エムグラントフードサービス代表取締役 井戸実氏。「ステーキハンバーグ&サラダバー けん」の1号店は2006年7月。そして、わずか4年間で、今年10年8月に100店舗目を京都・伏見にオープンさせた。その成功には5人の幹部の存在が欠かせない。その“エムグラント4人衆”を1人ずつインタビュー。加えて、親分の井戸実氏も取材。成功の秘訣を探る。5回シリーズ。レポートは安田正明。


遠山昌一氏。現在も毎週土日は店に入る。

早い成長スピード、人が育っているのかチェック

 遠山氏はかつて中村嘉利専務の下でハナマサの焼肉バイキング「カルネステーション」で働いていた。不動産会社に就職後、中村専務からの招へいを受けてエムグラントフードサービス(以下「エムグラント」と略)に2008年11月に入社した。

「入社当時、まだ20数店舗です。店長会議を見て危ないな、よく運営できているな、と正直、不安に思いました(笑)。2ヶ月の研修の後、店長になりました。数字ありきだと思っており、他よりちょっといい位では目立たない。けんでは、中型店の月商が800万円、大型店が1200万円くらいです。私は中型店の店長ながら、大型店と同じくらいの利益額を出し続けました。その後、認められて、神奈川の大型店の店長になり、4ヶ月後にマネージャーに上がりました。神奈川の私が店長を務めた店が足がかりになり、今では神奈川だけで十数店舗になりました。今もモデル店としてFCや社員の研修に使われています。」

「マネージャーになってから、今の本部長としても、毎週土日は現場に入っています。土日に休んだことはありません。部下にはプレッシャー以外なんでもないですけどね。店に入って指導だけでなく、普通にオペレーションにも入ります。それは、店長やキャストの生の声を聞きたいから。会社がこれだけの成長スピードでありながら、人が育っているのか気になります。お客様の満足度には従業員の満足度がまず第一。現場の声を吸い上げたい。本部と現場で温度差が出てくると崩れる。また、上手く成長できない、放っておかれている、見られてない、評価されてない、と現場に思わせたくない。僕はそういう経験が前職であるのでよけい気になってしまいます。」

「『けん』の100店舗達成ですが、現場は実感がまだ沸いてないようです。対外的に認められている認識ができていません。『けん』という名前を出した時に、あのエムグラントね、とか言われるような会社にしてあげたい。本部がそのためにできることは、しっかりした指導をし、その上で運営を任せることです。現場と我々本部のベクトルが違っているといけない。成長度合いが大きければ大きいほど一度ずれてしまうと修正がしづらいものです。しっかりとした指導があればこそFC加盟店様の満足度や運営に対する自信に繋がります。ただ、FCは直営ありきです。売上が下がったらオーナーさんからクレームが来ます。直営店をまずしっかり運営しないと。」

「私は4月に直営事業部 部長(9月に執行役員 けん事業本部 本部長)になりましたが、その時に成長過程でよく起きるハレーションを経験しました。僕と同じく『けん』でマネージャーだった人間が『よしかつ』『ふらんす亭』など他部門に出て行ってしまい、私と現場の関係がぼけてきました。しかし、今、それが再構築でき、成長過程の第一段階はパスしました。次は、さらなる発展のため礎を作り上げる時期に差し掛かっている最中です。」


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★続く。
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【取材・執筆】 安田 正明(やすだ まさあき) 2010年10月19日取材

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