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【京都特集②】居抜きの一軒家を「祇園のファミレス」に。
どん底からの繁盛店。東京進出を目指す。(2−2)
森口雅則氏 MOSS株式会社 代表取締役

2010.12.24
何かにつけて東京の店がクローズアップされる外食業界。しかし、東京以外の都市にこそ、まだ知られていない注目すべき面白い店があり、学ぶべき外食経営者たちがいる。地方発の業態やメニューがブームになることも増えてきた。そんな注目の都市を毎月一つクローズアップ。東京では出会えないオリジナリティある外食企業を紹介する。第1弾は京都。3人の経営者が登場。各2回シリーズ。レポートは村田麻未。


どの店舗の野菜は、看板替わり。

30歳で祇園に店を出し、店も繁盛し順調だったが、いつしか自分が全て抱え込んでいることに気がついたという森口氏。自分のやりたいことを実現する中で、自分が常に一番前に出てやってきた。

 例えばある時は、お店で出すのは水だけ。料理を出さずに、水だけでお金をもらうというスタイルで営業していた。8席のカウンターにお客が座り、カウンターの中にいる森口氏と話をする。森口氏はカウンター全体を巻き込んで盛り上げ、2時間過ごしてもらっていたという。2年間続けたというから驚きだ。それは、お客を楽しませることを追求して行き着いた結果だったと言うが、同じことを他にできる人はいないだろう。他と併せて4店舗を経営していたが、いつしか自分に全てがかかって身動きが取れなくなり、人に任せられない状態になっていた。


「ここら屋 先斗町店」店内。
★続く。
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【取材・執筆】 村田 麻未(むらた あさみ)  2010年12月14日取材

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