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格闘ダイニングバーから漁師居酒屋へ。
〜本物の元漁師が感動を届ける居酒屋「はちきょう」〜(2−1)
小林義鷹氏 株式会社アトムズ 代表取締役
2011.1.25
知床・羅臼の漁師が命がけで捕った魚を命がけで料理する札幌ススキノの居酒屋「はちきょう」。「オイサ〜、オイサ〜」の掛け声とともに、溢れんばかりのいくらを盛る「つっこ飯」が名物の繁盛店だ。現在、ススキノで4店舗を展開。東京へは昨年「築地銀だこハイボール」を渋谷で出店。次は「はちきょう」ブランドでの進出を狙っている。本物の元漁師という小林氏に意気込みを聞いた。2回シリーズ。レポートは安田正明。
小林義鷹(こばやし よしたか)氏。
・格闘ダイニングバーから漁師居酒屋へ
小林氏は、知床半島の漁師町、羅臼出身。漁業従事世帯が全体の3分の1を占め、キンキ、鮭、ウニ、スケソウダラ、昆布などが捕れる。そこで漁師の長男として生まれた。
「実は中学時代は毎日喧嘩で泣かされて帰っていたんです。それからブルース・リーに憧れ、強くなろうと決心。週刊ジャンプの通販でヌンチャクなどを買い練習しました(笑)。当時は生活が苦しかったので、高校に行くのは贅沢だと言われ、中卒で漁師になりました」と小林氏。
「漁師はきつい。新しいことを覚えるのに説明されるのは3回だけ。4回目以降は間違うと、犬以下と言われる。犬も頭を3回叩いたら4回目からしないぞと。ウチの親は他の漁師を気遣って、俺にやさしくすると示しがつかない。3倍動いたら認めてやると言われました。決まった休みはない。夜中の1時に出て帰ってくるのが夜の7時、平均睡眠時間は3時間です。労働が過酷で、半年で4人が手足を無くすような状況です。筋トレを15時間、休憩なしでやるようなもの。」
漁をする小林氏。
★続く。
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