フードリンクレポート<有料会員>
 *バックナンバー


使い方の自由度、間口の広さが若者にウケる。
〜第80回フードリンクセミナー『カフェから学ぶ、草食系ハンティング』〜(4−3)
講師:青野玄氏 株式会社SLD 代表執行役社長、高嶋渉氏 株式会社L・B・W 代表取締役

2011.2.3
草食系男子が増えていると言われる現代の20代。外食からは「家に籠って外食に来てくれない」、「来ても酒を飲んでくれない」という嘆きの声を聞く。外食に興味を持たない若者層が増えると、ただでさえ縮小傾向にある外食市場がさらに縮まる恐れがある。そんな中、若者で繁盛しているカフェ経営者に集客術を学ぶフードリンクセミナーを開催した。4回シリーズ。レポートは安田正明。


セミナーは、SLD「ballo ballo cafe&dining」(東京・渋谷)で開催された。

使い方の自由度、間口の広さが若者にウケる

 青野氏の講演に戻ろう。

<若者に受け入れられるためには?>
 第一次カフェブームの特徴は、お客様を絞っていたこと。こういう方に来てほしい。逆に、そこから外れたお客様には来てほしくない。私自身も東京に出て来た時、そんなカフェに行きたいなと思いましたが、排他的な感じがあり躊躇しました。常連さんやカフェの雰囲気とも合った方が楽しくやっている。田舎から出て来た自分は入っていいのか分からない。こだわりがあるが間口が狭い。

 比べて、今のSLDは、地域のニーズをみて自分たちの店舗はどうあるべきかを考えています。サラリーマンの方が多いエリアならサラリーマンの方が打合せしやすいようなカフェでありたい。ランチでご飯大盛りで卵をかけたいなら、大盛りも卵も無料だったりとか。女性が多いならライスを付けないでサラダとちょっとしたバケットだけのランチとか。エリアのニーズに応じた店舗でありたいというのが基本的姿勢。

<運営は?>
 店舗指導を大事にしています。本部で決めて店を指導していくことはスケールメリットを考えると正しいやり方と認知しています。でも、
★続く。
有料会員様
未会員様
「フードリンクレポート」バックナンバー

【取材・執筆】 安田 正明(やすだ まさあき)  2011年1月25日開催

Copyright(C) FOODRINK CO.,LTD All Rights Reserved