店舗数が増加すれば競争が起こり、そのお店ならではの魅力が問われる。
・どこに行くのかビアバーブーム。消費者と作り手をつなぐ存在とは?
「飲む側から“店をやりたい”という人が増えた印象はありますね。でも、それと筋が通っている店が増えているかは別。飲み手もそこまでは層が広がっていないというか、同じパイを取り合っている感じもしますしね」と今のビアバーブームを冷静に見つめるのは、クラフトビール&バーボン専門店「Craftheads(クラフトヘッズ)」のマイケル野村氏だ。
オーナーの眼鏡にかなったビールの中には、国産クラフトビールも。
(「Craftheads」にて)
鷺沼と渋谷にお店を持つ同氏は、年に2回自ら渡米し直接醸造所を訪れ、自身がおいしいと思ったものだけを独自輸入。品揃えはバーボン300種類以上、ビール100種類以上にものぼり、ここでないと飲めないお酒を求めて集まる常連客は多い。「僕は自分の好きなお酒を仕入れているだけ。それにお客さんが付いてきてくれるかだよね。万人受けするバーはないから」。こともなげに話す野村氏だが、ビアバーのあるべき姿のヒントが隠されているように思える。
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