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新ターゲットは「メキシコ料理に興味のなかった人」。
~新登場のニュースタイル・メキシコ料理。今どき日本人に受け入れられるか?~(3-2)

2011.3.23
メキシコ料理というと「辛い」「テキーラ」「サボテン」などのイメージがあるが、そのイメージを覆すようなニュースタイルのメキシコ料理店が登場し、注目を集めている。なぜ今メキシコ料理なのか?また消費者側はこのトレンドをどう受け入れているのか?名前は知っているもののなんとなくなじみの薄いタコス、ブリトーなどのメキシコ料理が定着する日は来るのか?3回シリーズ。レポートは小長光あかね。


メキシカンピンクが印象的なモダンな店内。今までメキシコ料理に興味のなかった層も引き付ける。(東京・四谷「メキシカンキッチン ヴィダロッサ」)

新ターゲットは「メキシコ料理に興味のなかった人」。

 飲食店検索サイトや各店のホームページで、さまざまなメキシカンレストランのメニューを見てみると、どこも非常にラインナップ豊富でにぎやかである。テキーラ、ラムをベースにしたカクテル類をはじめとする多種多様なドリンク(60種類はざら!)、チリコンカルネ、ワカモレ(アボガドのディップ)などのフードは1皿500円前後とリーズナブル、宴会用コースはフードのみ2000円~2500円、飲み放題付きでも4000円以内という設定が目立つ。


メキシコ料理はバリエーションの多さが魅力。(写真は「サルサ・カバナ・バール」)

 お店によってはハバネロ料理を用意しているところもあるが、これは宴会を盛り上げるためのアイテムとしての色が濃く、全体的には野菜を使用したフードが多い。メキシコ料理のヘルシーさは関係者が口をそろえて強調する、一般消費者には知られていないポイントだ。

 酒類の豊富さ、深夜営業という、お酒好き・ラテン好きの人のための要素も持ちつつ、チェーン店系の居酒屋に負けないリーズナブルさ、お酒も食事もカタカナが並びなんとなくおしゃれ、ラテン音楽のBGMはにぎやかで気分がアガる・・・と「安い予算で盛り上がれる」という不況時にウケる要素もしっかり持っている。
★続く。

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【取材・執筆】 小長光 あかね(こながみつ あかね)  2011年3月18日執筆
千葉県出身。株式会社リクルートで15年半情報誌の企画・編集に携わる。現在フリーのエディトリアルプランナー&ライターとして仕事、結婚、食、趣味など“普通の人の普通の生活に欠かせない”事柄をテーマに活動中。

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