RSSフィード

フードリンクレポート<有料会員>
 *バックナンバー


新イメージを創出して、日本での定着を狙う。
~新登場のニュースタイル・メキシコ料理。今どき日本人に受け入れられるか?~(3-3)

2011.3.24
メキシコ料理というと「辛い」「テキーラ」「サボテン」などのイメージがあるが、そのイメージを覆すようなニュースタイルのメキシコ料理店が登場し、注目を集めている。なぜ今メキシコ料理なのか?また消費者側はこのトレンドをどう受け入れているのか?名前は知っているもののなんとなくなじみの薄いタコス、ブリトーなどのメキシコ料理が定着する日は来るのか?3回シリーズ。レポートは小長光あかね。


おしゃれなお店で家族で、女性同士でランチを楽しむ姿も。メキシカンの新しい形だ。

新イメージを創出して、日本での定着を狙う。

 今回さまざまなメキシカン・レストランを取材リサーチしたところ、新規オープン店・リニューアル店を中心に、おっ!と目を引くさまざまなトレンドが散見された。メキシコ料理の新しいイメージを作り上げるかもしれない興味深い動きも多く、ここでいくつかご紹介したい。

【プレミアム・テキーラに注目】
メキシコ料理といえばテキーラ。一般のテキーラは、サトウキビなどの糖分を40%程度まで使うことが許されているが、プレミアム・テキーラは100%アガベ(竜舌蘭)を使用、味・香り・色に非常に優れている。プレミアム・テキーラに特化した専門店も登場しているほどだ。「薫り高いプレミアム・テキーラに、ショットでガンガン飲む“酔うためのお酒”のイメージは崩されるはず。本当においしいものを味わってほしい」(ヴィダロッサ 湯田氏)。料理と一緒にゆっくり味わうスタイルがおすすめだ。


ボトルのデザインも凝っているプレミアム・テキーラ。ワインのようにグラスでサービス。回して香りを楽しんでもらう。


【ワインとメキシコ料理のマリアージュ】
メキシコ料理といえばメキシカンビール、ラムやテキーラベースのトロピカルなカクテル・・・・・・それらに混じってワインが人気だ。メキシコ料理にワインなんて?と思うなかれ、メキシコはスペインの植民地でもあった土地。「だから合いますよね。うちの店では国や銘柄にこだわらず、純粋に料理に合うものをソムリエに選んでもらっています」(湯田氏)。ワインといっても、ボトル1本3000円前後のお手頃価格でそろえているのが、リーズナブルなメキシカンレストランらしい。


★続く。

有料会員様
未会員様
「フードリンクレポート」バックナンバー

【取材・執筆】 小長光 あかね(こながみつ あかね)  2011年3月18日執筆
千葉県出身。株式会社リクルートで15年半情報誌の企画・編集に携わる。現在フリーのエディトリアルプランナー&ライターとして仕事、結婚、食、趣味など“普通の人の普通の生活に欠かせない”事柄をテーマに活動中。

Copyright(C) FOODRINK CO.,LTD All Rights Reserved

Page Top