1店舗で3業態を展開し、物件を最大限に活かすビジネスモデルを「TCスタイル(Triple
clopping、三毛作)」と名付け、APカンパニーは広げようとしている。その1号店が、2/11(木)に東京・西葛西駅前にオープンした。全体では「芝浦食肉」と大看板を掲げ、向かって左手に牛・豚肉を小売する食肉販売(内食)コーナー「(卸)内臓専門 芝浦食肉 精肉部門」。中央奥にホルモン居酒屋(外食)「芝浦食肉」、右手に築地仲卸直営の持ち帰り寿司(中食)「十七代目 紀ノ重」を配し、外・中・内の3食をカバー。
「居酒屋だけだと売上800万円ですが、持ち帰り寿司で700万円、食肉で300万円で、合わせて1800万円売ります。持ち帰り寿司は既に3店展開しているので固い数字。TCスタイルにすると、たった35坪でこれだけ売れます」とAPカンパニー米山久社長。
原価率を高めて、他のコストを削り、メニューの質を上げ、リピーターを増やし、来客数をアップさせ、売上を最大化させる。購買力を付け、良い食材を安く仕入れる循環を築こうとしている。しかも、宮崎県に養鶏場「塚田農場」を作り、築地仲卸「紀ノ重」を買収したように、食材供給元を自社確保し、社内に食材の目利きを増やすとともに、お客からも目利きが作る料理だから美味いとの循環も築こうとしている。
「チェーンなのに美味い!そして、1次・2次・3次産業をひっくるめた6次産業のリーディングカンパニーを目指します」と米山社長。
株式会社APカンパニー
西葛西店 外観。田舎のかつてのスーパーを思い出させる。
向かって左側の食肉の小売「(卸)芝浦食肉」。現在はAPカンパニーの精肉部のことだが、実際の食肉卸の買収を予定している。
向かって右側の持ち帰り寿司「紀ノ重」。築地仲卸を買収し、その屋号を使っている。
人気の「特上」1,050円。持ち帰り寿司は原価を60%も掛けている。
奥にあるホルモン居酒屋「芝浦食肉」 店内。カウンター席もある。
ホルモン焼 580円。
もつ鍋 880円。
刺しもの各種。
6次産業のリーディングカンパニーを目指す、米山久社長。