フードリンクレポート


中国の国民カード「銀聯」導入を街ぐるみで進める試み始まる。
〜不況打開へ真剣に取り組む、歌舞伎町の中国人集客作戦〜(4−1)

2010.3.1
リーマン・ショック以来の世界的な大不況で、海外から来日する観光客も減る中で、力強く成長する中国大陸からの観光客数は伸びている。給料・ボーナスが減って、外食を控える日本人に対して、今や経済力を持った中国人富裕層は欧米人の2倍のお金を海外旅行に使うと言われ、中国からの観光客をいかに取り込むかが、外食産業の課題の一つではないだろうか。この課題に先進的に取り組む歌舞伎町の各店を取材した。4回シリーズの第1回目。


中国の国民カード、銀聯カード。

中国の国民カード「銀聯」導入を街ぐるみで進める試み始まる

 観光立国を政策課題の1つとして掲げる日本だが、日本政府観光局によれば、2008年の外国人訪問者数は世界30位の約835万人。シンガポールの約778万人とそう大差なく、香港の約1732万人、タイの約1458万人にも大きく差をつけられている。

 1位のフランスは約7930万人と日本の9.5倍も外国人が訪れている。2位米国580万人、3位スペイン573万人。以下、中国、イタリア、英国、ウクライナ、トルコ、ドイツ、ロシアと続く。日本にも魅力的な観光地が幾つもあると思うのだが、PR不足ではないのか。
<続く>

【取材・執筆】 長浜 淳之介(ながはま じゅんのすけ) 2010年2月18日執筆

【全シリーズ】
1)中国の国民カード「銀聯」導入を街ぐるみで進める試み始まる 【全文(有料会員様)】(3月1日)
中国人は海外旅行先で欧米人の倍の約16万円を使う!
2)集客のため公式タウンマップを作成し、周辺の宿泊施設に配布。 【全文(有料会員様)】(3月2日)
4月には「ヤマダ電機」が進出。歌舞伎町で期待が高まる!
3)中国人に接客させるのがベターだが、身振り手振りでも通用する。 【全文(有料会員様)】(3月3日)
中国人はすし、刺身は、ほとんどの人が注文。焼鳥も人気!
4)中国語のメニュー、アナウンスで安心感を持ってもらう工夫も 【全文(有料会員様)】(3月4日)
温泉卵とわかめ入りラーメン。中国人に断然好まれている!

Copyright(C) FOODRINK CO.,LTD All Rights Reserved