フードリンクレポート


自分で作ったものに自分で値段を決める。
〜レストランに愛される農場エコファーム・アサノ、卸会社を新たに設立し再出発。〜(3−1)

2010.5.26
イタリアンやフレンチの有名シェフがこぞって扱いたがるエコファーム・アサノの野菜。卸を有限会社ルコラステーションから変更し、合同会社GOENを設立し、5月から新体制で臨む。農業技術通信社の協力で千葉・八街の農場をイタリアン「イル・デジデリオ」(東京・青山)佐藤真一シェフとともに訪問した。3回シリーズの第1回目。レポートは安田正明。


浅野悦男氏(右)と、佐藤真一シェフ。

自分で作ったものに自分で値段を決める

 エコファーム・アサノの名物オーナーは、浅野悦男氏。1944年生まれの66歳。彼を訪ねて数多くの有名シェフが千葉・八街までやってくる。フランスからも、アラン・デュカス氏やピエール・ガニエール氏までやってきた。パリでも農場を開いて欲しいとリクエストされる程、信頼されている。佐藤シェフにとってもあこがれの生産者だ。

 この度、長年販売のパートナーだったルコラステーションと離れ、本年5月から浅野氏個人が直接販売し、価格もリーズナブルに提供できる体制を整えた。代金回収業務は合同会社GOEN(千葉県東金市東岩崎3-6 小野第一ビル101 電話0475-77-8004)が代行する。同社代表の今村太一氏は、千葉・東金で「リストランテ・ラ・トラベルシーナ」のオーナーシェフ。販売先のシェフともシェフ同士でリレーションがとり易くなる。野菜は時期により異なるが20〜30種を扱う。


扱いレストランの看板を多数掲げた、エコファーム・アサノ入口。
<続く>

【取材・執筆】  安田 正明 (やすだ まさあき) 2010年5月10日取材

【全シリーズ】
1)自分で作ったものに自分で値段を決める。 【全文(有料会員様)】(5月26日)
努力したってしなくったって同じにするから、産地が育たなくなる。
2)野菜は「作る」のではなく、「できる」。 【全文(有料会員様)】(5月27日)
野菜はデカいのも小さいのも細胞の数は同じ。
3)食べる花で女性を健康に。 【全文(有料会員様)】(5月28日)
花はきれいな時に食べた方がいい。エネルギーがあるから。

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