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フードリンクレポート


多くの飲食店はグローバルダイニングから学んだ。
〜若者は今なぜ「グローバルダイニング」に行かないか?居酒屋化する恵比寿「ZEST」、トレンドを制したブランドの今〜(6−6)

2010.6.23
「権八」「ZEST(ゼスト)」「モンスーンカフェ」「ラ・ボエム」などの有名店を運営するのは言わずと知れたグローバルダイニング(本社:東京都港区南青山)。その店舗名は今の20-30代の若者でも一度は聞いたことあるであろう。先日恵比寿のゼストに行った際、サラリーマンが多く新橋の居酒屋に近い雰囲気さえ感じ驚いた。トレンドを制し「お洒落な店」の代名詞であったグローバルダイニングの店舗。今なぜ若者はグローバルダイニングに行かないか、その背景に迫る。6回シリーズの第6回目。レポートは国井直子。


「権八」 西麻布店入口。

多くの飲食店はグローバルダイニングから学んだ

 トレンドの最先端を制しその時代を走りぬいた店は、当時ターゲットとしていた20代〜30代半ばと同じ年齢層の現代の若者を集客することが時代の流れと共にいくつかの理由から容易ではなくなった。「誕生日のお祝い」も今はどの店でも当たり前である。グローバルダイニングが先行して日々やってきたことの多くは「店舗努力」「スタッフモチベーション」を維持できれば「当たり前にできること」でもあった訳だ。厳しい人事制度の中、毎日お客様との生中継で育てあげられた人材はそれぞれに巣立ち、新しいステージでまた新しいトレンドを作りだしている。つまり当時同社の差別化であった部分は、今は強いそれになりにくい。多くのスタッフ、多くの外食店はグローバルダイニングから学びそれを真似て成長してきたのだ。
<続く>

【取材・執筆】  国井 直子 (くにい なおこ) 2010年6月12日取材

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