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フードリンクレポート


日本橋の新商業施設に魚市場が出現。
〜APカンパニー、“今朝獲れ”鮮魚を低価格で提供。「日本橋紀ノ重」を日本橋「COREDO室町」に出店。〜(3−1)

2010.10.27
自社養鶏場を持つ居酒屋「塚田農場」など第一次産業と協業し、他店と食材で決定的な差別化を図る株式会社APカンパニー。同社が新たなフィールドとして鮮魚に進出し、築地で400年の歴史を誇る仲卸「紀ノ重」と提携したのが2008年。持ち帰り寿司など「紀ノ重」ブランドで6店舗展開してきた。さらに進化させ“今朝獲れ”鮮魚を東京に持ち込む流通システムを開発して出店したのが「日本橋紀ノ重」だ。3回シリーズ。レポートは安田正明。


浜倉好宣氏がプロデュースした、魚市場のような内装。

日本橋の新商業施設に魚市場が出現

「日本橋紀ノ重」が出店したのは、10/28(木)に開業する日本橋の新商業施設「COREDO室町」2階。同施設は、2004年「COREDO日本橋」、05年日本橋三井タワーに次いで、14年に完成する予定の日本橋地区再開発の第一段となる。

 地下1階から地上4階までの商業ゾーンに全25テナントが入居。内、外食は18店。日本橋らしい重厚な老舗感のある内外装の店舗ばかりの中で、魚市場を再現した「日本橋紀ノ重」は異彩を放っている。トロ箱系鮮魚居酒屋や横丁を得意とする浜倉好宣氏がプロデュースし、浜倉色が前面に出ている。100坪で130席の大型店。


千葉の調理師学校の先生が調理長。魚には職人が必要。


炭火の周りに串を立てて焼き上げる究極の焼き魚「原始焼き」もウリ。

 同店の最大のウリは、”今朝獲れ”鮮魚。昨年から同社鮮魚居酒屋「魚米」にて提供していた。千葉・館山で朝獲れた魚をトラックでアクアラインを通って築地に運び、提携した仲卸、紀ノ重のルートを使って「魚米」4店舗にその日の内に配送。”朝獲れ”ならぬ、”今朝獲れ”鮮魚としてお客から人気となっていた。今回、その”今朝獲れ”システムを三陸・福岡にも拡大。


厨房前には鮮魚が並ぶ。

 この物流システムを構築したのが同社副社長、野本良平氏。流通業界で経験を積んだ後、社長、米山久氏の片腕として、鮮魚部門をリードしている。
★続く。
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【取材・執筆】 安田 正明(やすだ まさあき) 2010年10月21日取材

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