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有名ブランドの東京出店を運営までサポート。
〜外食のヴァージン・グループを目指す〜(3−1)
金井伸作氏 RHグループ 代表

2011.1.13
外食業界の論客、金井伸作氏が“外食のヴァージン・グループ”という目標に向け動き出した。ヴァージン・グループは、創業者リチャード・ブランソン氏が中古レコード販売から始め、低価格・高サービスをウリに音楽、エアライン、メディア、金融など多様な分野で事業展開する、いわゆる“財閥”。外食の枠を超えようとする金井氏にその戦略を聞いた。3回シリーズ。レポートは安田正明。


金井伸作氏。東京タワーが見渡せる芝公園フロントタワー13Fがオフィス。

有名ブランドの東京出店を運営までサポート

 金井氏のビジネスモデルは、地方の有名ブランドとの業務提携や資本提携を結び、東京での出店を立地から資金までトータルにサポートし、しかも店舗運営まで行うこと。

「何かやろうという話がふつふつと上がってくる仲間達がいます。それぞれに芸風が違う。なら、それぞれの持ち場で力を貸し合って独立してやろうよ。その代わり、東京でのオペレーションは僕が責任を持ってやります、と話しています。グループ内には現在10社ありますが、提携して作った会社なのでそれぞれ株主が違います。僕が儲かるのではなく、初期メンバーが応分に儲かる形です。」と金井氏。

 RHグループ本部はグループ会社の人事・総務・経理を担当し、各社の社長は事業活動に専念できる体制を築いている。

 福岡の鮮魚居酒屋「磯貝」と業務提携し、2010年6月に東京・目黒に「博多漁家磯貝」をオープンさせ運営も行う。担当するのはRHグループの株式会社フライングフィッシュ。さらには廉価ブランド「しらすくじら」の出店を予定。

 フランス史上、女性初の“M.O.F”(フランス料理界の最高峰の国家資格)を受賞したアンドレ・ロジェ氏と提携し、2010年9月に銀座三越リニューアルで「Les Rosiers Eguzkiloreレ ロジェ エギュスキロール」を出店。RHグループの株式会社エピキュリアンが運営する。同社は他にもオリジナル業態「OMOTESANDO CAFE」(東京・表参道、10年5月開店)、「FATGROOVE」(東京・青山、10年12月開店)も運営。


「Les Rosiers Eguzkiloreレ ロジェ エギュスキロール」(銀座三越)
★続く。
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【取材・執筆】 安田 正明(やすだ まさあき)  2011年1月6日取材

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