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下町のシャッター街にできた日本酒バーが連日満席に。
〜東京スカイツリー効果で押上・向島の飲食店が売上急増!〜(6−1)

2011.1.30
恐らくは東京タワーが開業した時以来の盛り上がり方ではないだろうか。建設中の東京スカイツリー周辺部には、連日カメラやケータイで写真を写す観光客が絶えない。また、東京スカイツリーの見える街のステータスで、押上・向島界隈に新しいマンションが急増し人口が増えている。高度成長が終わって以降ずっと衰退していた地域に突然起こったビジネスチャンスに地元は沸いている。6回シリーズ。レポートは長浜淳之介。


十間橋から見た東京スカイツリー。

下町のシャッター街にできた日本酒バーが連日満席に

 とある日曜の午後3時。東京スカイツリーの最寄り駅の1つ、東京メトロ半蔵門線・東武線と都営浅草線・京成線の押上駅より徒歩10分ほど。うら寂れた商店街にある1軒の小さな日本酒バーは、開店時間を待ちわびた顧客で瞬く間に埋め尽くされ満席になった。

 その店の名は「酔香」。午後3時からの営業は土曜と日曜で、平日は午後5時より営業している。平日も店を開けるとともに顧客がやってきて30分と経たないうちに満席になってしまう。


「酔香」 外観。


「酔香」 店内。

 カウンターだけの8席と店舗が狭いこともあるのだが、外の通りにはほとんど人影を見ないのにどこからか人が集まってくる。最近は行列ができてしまうので、基本予約を受けて来てもらうシステムになっている。

「酔香」のオープンは2010年5月21日。店主の菅原雅信氏は日経BP社で日経レストラン編集長などを歴任し、かつては飲食店の経営を応援する立場だった。自らプレイヤーとなっても都内でも穴場中の穴場のような立地で見事に店舗を成功させているのは、数々の取材経験に裏打ちされたさすがの慧眼である。
★続く。
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【取材・執筆】 長浜 淳之介(ながはま じゅんのすけ)  2011年1月29日取材

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