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スカイツリー近辺が活性化、B級グルメさらに浸透。
〜2011年の外食業界は都心部と地方にマーケットが分離する〜(5−3)

2011.1.7
2010年の外食業界は一言で言えばデフレ旋風が吹き荒れ、300円以下のメニュー均一料金居酒屋やB級グルメが注目された一年だった。しかし後半には新橋を中心にビストロがブームとなり男性サラリーマン層も取り込むなど、価格が上がる傾向も見えた。2011年は都心部は高価格帯も狙えるが、地方は均一居酒屋が広がるといったマーケットの分離が進みそうだ。5回シリーズ。レポートは長浜淳之介。


建設中の東京スカイツリー。

スカイツリー近辺が活性化、B級グルメさらに浸透

 2011年の年末には東京スカイツリーが完成する。今も押上、曳舟界隈は休日ともなれば東京スカイツリーを撮影しようというアマチュアカメラマンであふれている。再開発も進んでおり、注目エリアになることは必至だ。

 周辺の向島、浅草を含め、次に流行るエリアとして挙げておきたい。

 また、重要文化財の「日本橋」が架橋100年を迎える。日本橋地区では2010年10月には「コレド室町」、「ユイト」といった複合施設もオープンしたが、ますます充実する東京駅の駅ナカ、八重洲の商業施設などとともに、路面も面白くなるのではないだろうか。

「森ガール」(森に居そうな服装の女子)など若者が好むナチュラル系のカフェが増えている、高円寺、西荻窪など中央線沿線、下北沢、松陰神社前など世田谷エリア、代官山、中目黒など東横線沿線はさらに勢いを増して、周囲にカフェは拡散。エスエルディーのように銀座に多店舗展開する企業も現れていることからも、第2次カフェブームが本格化するだろう。


高円寺の森ガールカフェ、「ハティフナット」。

 京都、大阪、神戸、名古屋、広島、福岡などにもセンスのいいカフェが増えている模様で、今度はカフェという業態が定着していくのではないだろうか。京都は町家、大阪はリバーサイドに注目したい。


★続く。
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【取材・執筆】 長浜 淳之介(ながはま じゅんのすけ)  2010年12月31日執筆

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