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国際線定期便復活。商業施設にプラネタリウムカフェ。
〜羽田空港のダイニング、新国際線ビル開業で話題沸騰〜(6−1)

2010.11.3
10月21日にオープンした羽田空港新国際線旅客ターミナル。これによって世界11ヶ国・地域の17都市が24時間営業で定期便で結ばれた。東京都心の浜松町と品川から最短13分でアクセスする新国際線ターミナルのインパクトは大きく、初日より大きな反響を呼んでいる。商業施設も江戸の町並みを模した「江戸小路」や空港初のプラネタリウムカフェなどを擁し、海外からの顧客、もちろん日本人の飛行機に乗らない空港見学者にも喜ばれるように設計されている。東京の世界への窓口、羽田のダイニングの今を取材した。6回シリーズ。レポートは長浜淳之介。


新国際線ビル商業施設のシンボル「江戸舞台」。4階にある。

国際線定期便復活。商業施設にプラネタリウムカフェ

 羽田空港新国際ターミナルの開業で、10月31日より羽田空港から23年ぶりに国際線の定期便が運航。東京都心から海外へのアクセスが格段に向上した。最短で東京モノレール・浜松町駅と京浜急行線・品川駅から13分である。

 これまで羽田空港は国内線、成田空港は国際線といった区別があり、羽田空港国際線は定期チャーター便で、国際線は成田空港の補助的な扱いでしかなかった。今後は24時間稼動する空港として日本、そしてアジアのハブ空港の位置づけを目指す。


羽田空港からの国際定期便は23年ぶり。

 世界11ヶ国・地域の17都市が来年2月頃までに定期便で結ばれる。その17都市とは、ニューヨーク、ロサンゼルス、サンフランシスコ、デトロイト(以上アメリカ本土)、ホノルル(アメリカ・ハワイ州)、バンクーバー(カナダ)、パリ(フランス)、ロンドン(イギリス)、ソウル(韓国)、上海、北京、香港(以上中国)、台北(台湾)、シンガポール(シンガポール)、バンコク(タイ)、クアラルンプール、コタキナバル(以上マレーシア)。1日50便前後が就航し、年間700万人の利用を見込んでいる。

 なお、昼間の運航は韓国、中国、台湾のみであとは深夜または早朝の発着だ。

 そのインパクトは大きく、連日のように羽田空港がテレビや雑誌で話題になっている。

 新国際ターミナルでは、商業施設が出発ロビー、到着ロビーの上階、4階と5階に展開され、飛行機を利用しない人でも楽しめる観光スポットとして設計されているのが大きな特徴だ。

 鉄道の駅ビル、高速道路のSA・PAと同様、空港ビルそのものを目的として行く場所になるよう商業施設のリーシングが行われている。

 商業施設のコンセプトは「Made In Japan〜羽田Only One」で、日本が誇る店105店が集結した。中心となる4階と5階は「E・DO MARKET PRACE」と名付けられた。「丸ビル」や「六本木ヒルズ」、「ラゾーナ川崎」などといったヒット商業施設に連なる路面店並みの個性際立つ店を集めたリーシングであるが、羽田が海外への窓口になるので外国人を迎える意味で、ことさら日本の独自性を強調している。

 4階中央にある「江戸舞台」はうるし調の新ターミナルのシンボル的存在で、随時イベントが開催される。初日には三遊亭円楽さんの落語、海老一染之助さんの曲芸などが披露された。

 そして例えば、5階「TOKYO POP TOWN」と呼ばれるゾーンでは、日本の代表的文化となったアニメやキャラクターのショップが並んでいる。

 270度の視界が広がる展望デッキの両側に広がる「TOKYO POP TOWN」は、5階全体で家族連れやデートスポットとしても使える雰囲気に仕上がった。

 展望デッキより右手の「COOL ZONE」の目玉となるのは、空港では世界初のプラネタリウムカフェである「プラネタリウム スターリーカフェ」。


5階クールゾーン。

 運営はプロントコーポレーションで、通常の「プロント」メニューのほか、バータイムにはこの店限定の彗星とオリオン大星雲をイメージしたカクテル「スターリーストリーム」と「スターリーベリーニ」、ミックスベリーを宙に輝く星に見立てたノンアルコールカクテル「スターリーベイビーブリーズ」(各800円)が販売されている。


「プラネタリウム スターリーカフェ」入口。


「スターリーカフェ」オリジナルカクテル3種。

 サクサクの玄米フレークを使い星型にカットしたパイナップルをトッピングした「スターリーチュロスサンデー」(500円)はカフェタイムに楽しめる。

 プラネタリウムは3つの時間帯に分かれ、14時〜17時のプラネタリウム上映時間中はプラネタリウムの外でカフェを営業する。


スターリーカフェ プラネタリウム映像。

 朝の8時〜14時のカフェタイムはセルフサービス。プラネタリムの中で飲食が可能で15分毎に「就航都市」「癒し・自然」「宇宙」と3つのテーマの映像が上映される。

 夜の17時30分〜23時のバータイムはフルサービス。「惑星」「星座」「銀河」という3つのテーマの映像が15分毎に上映され、プラネタリウムの中で飲食が可能だ。

 また、スペシャルコンテンツが1日4回放映される。席数は50席。

 プラネタリウムそのものを見ながら飲食できるわけではないが、カフェタイム、バータイムの星をテーマにした商環境映像プログラムの出来栄えもなかなかで一見の価値がある。

 また、ショップとしては、天文などのサイエンスグッズショップ、スタジオジブリ関連グッズショップ、ファッション雑貨、デジカメなどを販売する店があり、外国人のおみやげ需要にも対応している。

 展望デッキより左手の「HOT ZONE」には、ハローキティ、和み系キャラクター「しろたん」、日本のアニメキャラクターのショップ、全長47mのスロットカーサーキットなど、外国人も楽しめるグッズのショップが入っている。


ハローキティーショップ。イートインはなく買った商品は外のデッキなどで飲食する。


キャラクターグッズ「シロタンタウン」。


スロットカーサーキット。

 こちらにはファーストフード店として、アールキューブが展開する日本発のオリジナル素材にこだわったハンバーガー「アールバーガー」が出店している。
★続く。
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【取材・執筆】 長浜 淳之介(ながはま じゅんのすけ) 2010年11月1日執筆

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