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アンティークな時間感覚に迷いこむような西荻窪のカフェ。
〜第2次カフェブームを牽引する「森ガール」的食スタイル〜(6−2)

2010.12.9
ここ2、3年ほどでカフェが復活している。そしてこの第2次カフェブームともいうべき現象を牽引しているのが、「森ガール」と呼ばれる文系女子だ。「森ガール」とは「森にいそうな格好をしている女子」というような意味で、ナチュラルで女の子らしい服装・髪型を好み、雑貨やカフェ巡りが大好きだ。そして、第2次カフェブームの作り手は2000年前後のカフェブームを顧客として体験し、カフェファンの目線で改善に努めている。「森ガール」の聖地とされる、高円寺、西荻窪、下北沢、代官山・中目黒を訪ねるとともに、このトレンドをとらえつつチェーン化を進める外食企業も取材した。6回シリーズ。レポートは長浜淳之介。


アンティークに囲まれた老舗喫茶の「物豆奇(ものずき)」。洋館のようだ。

アンティークな時間感覚に迷いこむような西荻窪のカフェ

 高円寺と並んで中央線沿線で「森ガール」の聖地として、彼女らの観光コースとなっているのが西荻窪である。

 西荻窪は近年アンティークの街として特異な発展を遂げており、古本屋も多い。路地が多く基本的に徒歩か自転車で移動する街でもある。高円寺とも共通する特徴を備えており、5年ほど前からは吉祥寺に飽和感が出てきた代替地としてカフェやダイニングの充実も目覚しい。

 そうした中、北口の東京女子大に向かう女子大通りから少し路地を入った場所にある和カフェ「クワランカ・カフェ」を訪ねた。


「クワランカ・カフェ」 外観。

 オープンは2001年で当初は渋谷センター街のビルの屋上にあった。古いエレベーターで最上階まで行き、そこから狭い階段を上ってたどりつく事務所を改装した小さな店だった。ビルの老朽化のため08年5月に移転してきた。こちらは路面店である。席数は17席。
★続く。
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【取材・執筆】 長浜 淳之介(ながはま じゅんのすけ)  2010年12月5日執筆

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