ロリータも取り込む衣食融合、代官山・中目黒のカフェ群。
〜第2次カフェブームを牽引する「森ガール」的食スタイル〜(6−4)
代官山「チョコホリックカフェ」。雑貨と融合した空間。
・ロリータも取り込む衣食融合、代官山・中目黒のカフェ群
東急東横線沿線の代官山から中目黒にかけても、「森ガール」の出没率の高いエリアだ。高円寺、西荻窪、下北沢と共通しているのは、基本的に徒歩や自転車で移動する街であり、路地が多く個人が経営するような路面店が中心になっていることだ。
ただし、代官山は「代官山アドレス」という大規模再開発以降、街の面白みが薄れ、全般に衰退しており、目黒川に沿った一帯を中心にした中目黒に人の流れが移りつつある。代官山と中目黒は渋谷区と目黒区で行政こそ違うが、駅間は500メートルほどしかなく隣町で徒歩圏であることから、セットで扱ってみたい。
並木橋から旧山手通りに至る代官山のメインストリートの1つ、八幡通りから路地を入った住宅街に、西洋の郊外にあるような一軒家風の白亜の雑貨店がある。
代官山のチョコホリック本店。地下1階にカフェがある。
チョコホリック1階の雑貨売場にもカフェの座席がある。
これが「森ガール」の聖地の1つとして広く支持を集める「chocoholic(チョコホリック)」本店である。50年代から60年代のノスタルジックな雰囲気の雑貨を販売しており、同じく代官山に本店がある雑貨店「SWIMMER(スイマー)」のお姉さんブランドとなっている。テイスト的にはフランスとアメリカが融合した感じで、かつて存在した雑誌『オリーブ』をどこかほうふつさせる。「スイマー」が10代から20代前半中心なのに対して、「チョコホリック」は10代後半から30代くらいまでの顧客層が広がっている。
★続く。
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