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高円寺「ハティフナット」のメルヘンチックな森的世界観。
〜第2次カフェブームを牽引する「森ガール」的食スタイル〜(6−1)

2010.12.8
ここ2、3年ほどでカフェが復活している。そしてこの第2次カフェブームともいうべき現象を牽引しているのが、「森ガール」と呼ばれる文系女子だ。「森ガール」とは「森にいそうな格好をしている女子」というような意味で、ナチュラルで女の子らしい服装・髪型を好み、雑貨やカフェ巡りが大好きだ。そして、第2次カフェブームの作り手は2000年前後のカフェブームを顧客として体験し、カフェファンの目線で改善に努めている。「森ガール」の聖地とされる、高円寺、西荻窪、下北沢、代官山・中目黒を訪ねるとともに、このトレンドをとらえつつチェーン化を進める外食企業も取材した。6回シリーズ。レポートは長浜淳之介。


「HATTIFNATT(ハティフナット)」 店内。

高円寺「ハティフナット」のメルヘンチックな森的世界観

 高円寺駅北口の東側、通称「森ガール」通り。「森ガール」たちがこぞって訪れることから誰ともなくそう呼ぶようになった。正式には「あづま通り商店街」と言う。


高円寺北口あづま通り商店街、通称森ガール通り。

 ここに「森ガール」の聖地として著名なカフェがある。その名は「HATTIFNATT(ハティフナット)」。アメリカの「ムーミン」絵本に出てくる「ニョロニョロ」を指す言葉から取られたという店名の「ハティフナット」は、店の外観からしてヨーロッパの田舎の家のようにメルヘンチックだ。2003年にオープンした。


「ハティフナット」 外観。

 人ひとりがやっとくぐれるくらいの小さな扉を開けると、目の前に狭い階段がある。1階は厨房とレジがあるだけで、顧客が飲食できるスペースは2階。かなり急な階段を上がった先だ。店員からは足元に気をつけるように注意を促される。
★続く。
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【取材・執筆】 長浜 淳之介(ながはま じゅんのすけ)  2010年12月5日執筆

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