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老舗パン屋、商店街の味を受け継ぐ下北沢のベーカリーカフェ。
〜第2次カフェブームを牽引する「森ガール」的食スタイル〜(6−3)

2010.12.10
ここ2、3年ほどでカフェが復活している。そしてこの第2次カフェブームともいうべき現象を牽引しているのが、「森ガール」と呼ばれる文系女子だ。「森ガール」とは「森にいそうな格好をしている女子」というような意味で、ナチュラルで女の子らしい服装・髪型を好み、雑貨やカフェ巡りが大好きだ。そして、第2次カフェブームの作り手は2000年前後のカフェブームを顧客として体験し、カフェファンの目線で改善に努めている。「森ガール」の聖地とされる、高円寺、西荻窪、下北沢、代官山・中目黒を訪ねるとともに、このトレンドをとらえつつチェーン化を進める外食企業も取材した。6回シリーズ。レポートは長浜淳之介。


神戸発の豆乳・おからを使ったドーナツ「はらドーナッツ」の支店。

老舗パン屋、商店街の味を受け継ぐ下北沢のベーカリーカフェ

  1982年に「本多劇場」ができて以来、演劇の街として発展する、下北沢も「森ガール」の比率が多い街だ。

 世田谷区東北部の下北沢は小田急線と京王井の頭線が交差する交通の要衝であるが、道が狭く入り組んでおり、駅前一帯は車で移動するような場所ではない。人が多いので自転車でも動きにくく、徒歩でちょうどいいような街だ。

 下北沢駅より徒歩5分ほど、京王線笹塚・代田橋駅方面の住宅街に連なる商店街「下北沢一番街」に店を構えるベーカリーカフェが「mixture(ミクスチャー)」だ。この店はかつて界隈では有名な「大英堂」というパン屋であった。


「mixture(ミクスチャー)」 外観。


店内。

「大英堂」は大正年間に世田谷区三軒茶屋で発祥した老舗パン屋で、のれん分けで最大9店が展開されていた時もあるそうだ。その三軒茶屋本店は今はもうないが、看板を守る店が大田区の馬込と、世田谷区の明大前に現存している。
★続く。
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【取材・執筆】 長浜 淳之介(ながはま じゅんのすけ)  2010年12月5日執筆

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