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2万円相当のおせちが半額、届いた実物は中身スカスカ。
〜スカスカおせち問題が突きつけたグルーポン系サイトのリスク〜(4−1)

2011.1.9
ネット通販のフラッシュマーケティングと呼ばれる、共同購入型クーポンサイト「グルーポン・ジャパン」で購入したおせちが、宣伝写真と全く違うスカスカの中身で配達も遅れたと、ツイッターや2ちゃんねるなどネット上のソーシャルメディアでユーザーの怒りが爆発。事態を重く見たグルーポン社が全額返金、おせちを製造した飲食店「バードカフェ」を経営する外食文化研究所の水口憲治社長が辞意を表明する騒動になっている。事件の真相を追ってみた。4回シリーズ。レポートは長浜淳之介。


ネットで使いまわされている実際に届いたおせち画像。本当にスカスカ。

2万円相当のおせちが半額、届いた実物は中身スカスカ

 レストランの食事券、美容のサービス券、商品購入券などを通常価格の最低でも3割引、甚だしきは9割引以上の超サービス価格で、購入人数を設定し、1日で売り切ってしまう消費者にとっては非常にお得な、インターネットを使った共同購入型クーポンサイト。

 またの名を米国のこの種のサービスを考案したサイト名からグルーポン系サイト、反響が絶大で瞬く間に売り切れるのでフラッシュマーケティングとも言う。

 グルーポン・ジャパンは元々日本で創業したベンチャー「クーポッド」を、米国のグルーポンが買収して生まれた日本法人だ。

 日本でもフラッシュマーケティングは、昨年よりツイッターやフェイスブックなどネットの口コミに強いソーシャルメディアを使った宣伝手法で急速に広がり、既に共同購入型クーポンサイトの数は130〜180、それどころか200を超えるとも言われる。

 これだけ爆発力があるのは、消費者があり得ないほどの格安料金で、商品、サービスの提供を受けられるからだが、正月早々盛況ぶりに冷や水を浴びせるような事件が起こった。


おせちの宣伝に使われた画像。
★続く。
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【取材・執筆】 長浜 淳之介(ながはま じゅんのすけ)  2011年1月9日執筆

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