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グルーポンが全額返金、製造したバードカフェ社長辞意。
〜スカスカおせち問題が突きつけたグルーポン系サイトのリスク〜(4−2)

2011.1.11
ネット通販のフラッシュマーケティングと呼ばれる、共同購入型クーポンサイト「グルーポン・ジャパン」で購入したおせちが、宣伝写真と全く違うスカスカの中身で配達も遅れたと、ツイッターや2ちゃんねるなどネット上のソーシャルメディアでユーザーの怒りが爆発。事態を重く見たグルーポン社が全額返金、おせちを製造した飲食店「バードカフェ」を経営する外食文化研究所の水口憲治社長が辞意を表明する騒動になっている。事件の真相を追ってみた。4回シリーズ。レポートは長浜淳之介。


ネットで使いまわされている実際に届いたおせち画像。本当にスカスカ。

グルーポンが全額返金、製造したバードカフェ社長辞意

 どうしてこのようにお粗末なおせちが届くことになったのだろうか。

 これについては、1月1日に「ネットのお話」という2ちゃんねるの話題を配信するサイトが、おせちを製造した横浜市内の飲食店「バードカフェ」を経営する外食文化研究所の水口憲治代表にインタビューし、記事掲載している。

 その記事「グルーポンまるで残飯なおせちの外食文化研究所水口社長にインタビューしてみました」によれば、水口氏は「初期に想定していた販売数は100に対して実際は500の注文が入りました。グルーポンでここまで反響があるとは想定しておらず、企画そのものの見切り発車となった」としている。

 ただ、見切り発車は配達遅延の理由にはなっても、中身がスカスカな理由にはなっていない。食材調達が間に合わなかったということか。

 重箱の仕切りが9つあるはずが4つになったのは、「仕切り等の準備が出来ず4つの仕切りに急遽変更した事が考えられます」と説明している。だが、その仕切り調達が間に合わなかったことも、スカスカな理由に答えていない。
★続く。
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【取材・執筆】 長浜 淳之介(ながはま じゅんのすけ)  2011年1月9日執筆

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