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食の安全・安心面で保健所、農水省、県庁、消費者庁が調査。
〜スカスカおせち問題が突きつけたグルーポン系サイトのリスク〜(4−3)

2011.1.11
ネット通販のフラッシュマーケティングと呼ばれる、共同購入型クーポンサイト「グルーポン・ジャパン」で購入したおせちが、宣伝写真と全く違うスカスカの中身で配達も遅れたと、ツイッターや2ちゃんねるなどネット上のソーシャルメディアでユーザーの怒りが爆発。事態を重く見たグルーポン社が全額返金、おせちを製造した飲食店「バードカフェ」を経営する外食文化研究所の水口憲治社長が辞意を表明する騒動になっている。事件の真相を追ってみた。4回シリーズ。レポートは長浜淳之介。


バードカフェ横浜店。営業自粛中。

食の安全・安心面で保健所、農水省、県庁、消費者庁が調査

 グルーポン・ジャパンが運営する共同購入クーポンサイトで、スカスカなおせちが販売された件については、行政も疑問を持ち、横浜市保健所、農林水産省、神奈川県庁、消費者庁がそれぞれ調査を始めている。

 横浜市保健所が調べているのは衛生面で、製造した「バードカフェ横浜店」を立ち入り調査している。おせちに腐敗臭がする料理があった、食べてみて悪くなっているものがあったとなると、食の安全・安心の面から見過ごすわけにもいかないのである。

「普通500人分のおせちをつくろうと思えば、工場のような広いスペースが必要ですが、お店ですし非常に狭い場所で作業されていたことになります。もちろん厨房だけでは作業できず、お店のテーブルに並べて重箱に詰めていました。年末2日間くらいで作業されたそうですが、詰めていた期間中冷蔵庫に保管されていたのかどうか。現場を見て事実確認しているところです」とのこと。


おせちの重箱。箱だけ見れば4人前2万1000円相当に見えなくもない。
★続く。
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【取材・執筆】 長浜 淳之介(ながはま じゅんのすけ)  2011年1月9日執筆

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