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外食文化研究所には料理人の社員がいなかった可能性も。
〜スカスカおせち問題が突きつけたグルーポン系サイトのリスク〜(4−5)

2011.1.14
ネット通販のフラッシュマーケティングと呼ばれる、共同購入型クーポンサイト「グルーポン・ジャパン」で購入したおせちが、宣伝写真と全く違うスカスカの中身で配達も遅れたと、ツイッターや2ちゃんねるなどネット上のソーシャルメディアでユーザーの怒りが爆発。事態を重く見たグルーポン社が全額返金、おせちを製造した飲食店「バードカフェ」を経営する外食文化研究所の水口憲治社長が辞意を表明する騒動になっている。事件の真相を追ってみた。4回シリーズ。レポートは長浜淳之介。*急遽1話追加で5回シリーズとなりました。


外食文化研究所が経営する炭焼バー「プクプク」(茅ヶ崎市)。10年続く。

外食文化研究所には料理人の社員がいなかった可能性も

 外食文化研究所では横浜では今一番熱い飲食のトレンドスポット、鶴屋町に「博多もつ鍋・薩摩鶏 うる虎」、「炭火焼・水炊き うる虎」、「博多もつ鍋 うる虎HANARE」と3店を有している。“うる虎3兄弟”はどれもおしゃれな隠れ家風ダイニングで、微妙にロゴや鍋の種類を変えたりはしているがどれも似たような店だ。

 ドミナント出店は戦略として悪くないが、同じエリアに3店似た店では系列で顧客の奪い合いになるから、業態開発がまずいのではないかと思うのである。しかも、「ハマ横丁」のような低価格で飲める繁盛業態がエリア内にあり、やや価格が高い「うる虎」のような業態は去年は厳しかったはずだ。

 そこで、都内で第2次カフェブームが来てそうなのでカフェに初めて進出。「バードカフェ」を開発したのであろう。しかし一度に2店出せばコストも嵩んだだろう。

「バードカフェ横浜店」の情報は、外食文化研究所ホームページ、ぐるなび、食べログともに消去されていて、今となっては再開があるまでどんな店かわかりにくい。
★続く。
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【取材・執筆】 長浜 淳之介(ながはま じゅんのすけ)  2011年1月13日執筆

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