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ふわとろからもっちりまでコンビニが重視する優しい食感。
〜やわらかでジューシー、ふわとろ食感はなぜ流行る?〜(5−5)

2011.1.13
今、人気のあるレストランのメニューには「ふんわり」、「とろーり」、「ふわとろ」な食感のものが多い。やわらかい半熟感とも言い換えられるだろうか。コンビニやスーパーに行っても実に多くの「ふわとろ」な惣菜、スイーツが売られている。ブームの理由を探ってみた。5回シリーズ。レポートは長浜淳之介。


「とろける口解け魔法の壷プリン」は楽天市場のデイリー総合1位、年間3位。

ふわとろからもっちりまでコンビニが重視する優しい食感

 さて、ふわとろ食感のメニューによって顧客をつかんだ、お好み焼、オムライス、つくね、ロールケーキを核にした店舗の事例を見てきた。

 いかにも20代後半から30代の流行に敏感な女性、すなわちF1層に受けそうな食のトレンドではあるが、日本人が好むしっとりとした食感がベースにあり、それを最もおいしそうに見せる表現としてふわとろ食感が注目されていることにも気づかされた。やわらかくてジューシーと言い換えてもいい。

 コンビニやスーパー、通販のヒット商品にもふわとろ食感を打ち出したものが多く、特定の年齢層、地域、性別ではなく、全国民的にこのトレンドが広がっていることが感じられる。

 たとえば、山崎製パンの「ふんわり食パン」。触るとしっとりとしており、耳まで白くて軟らかく、全般にふんわりした、口あたりの良いふわとろな食パンである。


山崎製パン ふんわり食パン

 2008年に千葉県より販売を開始し、エリアをどんどん広げ、「日経トレンディ」09年12月号によれば09年9月頃には、卸ベースで月間10億円に乗り食パン市場でトップ3に入るヒット商品に成長した。

★続く。
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【取材・執筆】 長浜 淳之介(ながはま じゅんのすけ)  2011年1月5日執筆

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