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「ニュー」キーワード、6つ。
〜外食キーワード<2010年7〜9月期> 発表〜(3−1)

2010.11.14
フードリンクは独自に外食市場を分析し、次々に新しいムーブメントを提案する「外食キーワード」を4半期毎に発表します。「外食キーワード」とは、世の中全般の動きと、外食市場の動きを見比べ、新たな外食ムーブメントを発掘すること。それらを取り入れる店舗が繁盛店となって、世の中に話題を提供して欲しいとの期待を込めて、今年7〜9月の外食キーワードを発表します。この3ヶ月間に生まれた「ニュー」と、前回発表し3ヶ月後も続く「キープ」キーワード、前回発表したが先行き不透明や制約のある「アウト」、が登場。3回シリーズ。レポートは安田正明。


角ハイボールから一気に切り替わった「トリハイ」。

直近の3ヶ月に生まれた「ニュー」キーワード、6つ

1) トリハイ

 ハイボールブームが爆発的な人気となり、品薄になった角瓶に代わって、サントリーは7月からトリスウイスキーを使ったハイボール「トリハイ」を投入。角瓶からの切り替えが一気に進んだ。「アンクルトリス」のキャラクターはかつてを知る年配者と、当時を知らない若者をブリッジする役目を果たしており、トリハイは幅広い層に愛されるようになった。

 ただし、角瓶の時のようにウイスキーへの繋がりは弱くなった。サントリーのTVコマーシャルを見てもチューハイ的な扱いをされており、角瓶が作ったウイスキーブームは萎んでいく可能性もある。

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2) おやじビストロ


40代半ばのサラリーマンが、居酒屋の後の2軒目として使う。

 新橋といえば、サラリーマンの聖地。居酒屋がひしめき合い、ワインのイメージとは結びつかない場所だったが、ここ数年で低価格帯のカジュアルなビストロやバールが急増。“ワイン通り”とも呼ばれるエリアも出現。男同士、しかもオヤジ世代でワインを飲む姿が多く見られるようになった。円高で輸入ワインが安くなり、2000円台でボトルを販売する店が増えている点もオヤジをワインに走らせる要因。

「最近また久しぶりにワインを飲み始めた」という中年男性の声もあり、新橋・浜松町・田町というサラリーマンの飲酒メッカ地帯にこの動きは広がり、全国主要都市にも広がりそう。

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★続く。
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【取材・執筆】 安田 正明(やすだ まさあき)  2010年10月29日執筆

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