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ビストロが増殖、地方色豊かなエンタメにも期待感。
〜2011年の外食業界は都心部と地方にマーケットが分離する〜(5−2)

2011.1.6
2010年の外食業界は一言で言えばデフレ旋風が吹き荒れ、300円以下のメニュー均一料金居酒屋やB級グルメが注目された一年だった。しかし後半には新橋を中心にビストロがブームとなり男性サラリーマン層も取り込むなど、価格が上がる傾向も見えた。2011年は都心部は高価格帯も狙えるが、地方は均一居酒屋が広がるといったマーケットの分離が進みそうだ。5回シリーズ。レポートは長浜淳之介。


「びすとろUOKIN」(新橋)。新橋の人気居酒屋「魚金」が出したビストロ版も繁盛。

ビストロが増殖、地方色豊かなエンタメにも期待感

 2010年後半の飲食は、サラリーマンの街「新浜田」=新橋、浜松町、田町の活気が注目された。

 そうした中で、ミドルから少しアッパーなゾーンを開拓したのはビストロだった。ビストロは少し前から30代くらいの女性に人気であったが、それがサラリーマン男性に広がったのが今回の特徴で、ここ数年お酒の需要を満たしてきたトロ箱系、昭和風チープ居酒屋に変わってトレンドの中心になっている。

 出るお酒も、焼酎からワインにシフトした。この流れからも2011年も焼酎苦戦、ワイン好調は変わらず、ビストロは増え続け都心部から郊外にまで広がる模様。魚介類などのトロ箱系やもつ焼を含む昭和風チープ居酒屋は一巡して、生き残り競争に入ったと見ていいだろう。
★続く。
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【取材・執筆】 長浜 淳之介(ながはま じゅんのすけ)  2010年12月31日執筆

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