ハイボールは銘柄が多様化、食材では生姜に注目。
〜2011年の外食業界は都心部と地方にマーケットが分離する〜(5−5)
2010年秋から急激に広まった、トリハイ。
・ハイボールは銘柄が多様化、食材では生姜に注目
全般に明るい感じのする外食の2011年であるが、懸念材料は鮫島氏によれば材料高。
「小麦、大豆、コーヒーも上がってきています。うどん、ラーメン、パン、豆腐、畜産飼料にもかかわりますから肉料理、喫茶など、2011年後半には広い範囲に影響が出てくる懸念があります」。
それと2010年は猛暑のためビール、ビアホール、ビアガーデンが伸びたが再びその恩恵が来るかは疑問だ。ビールはそうした追い風がありながらもおそらく2010年はトータルすると前年をやや割っている模様。「プレミアムモルツ」、「ヱビス」のような高級ビールは堅調のようだが全般にパッとしない。
伸びているのは低価格の第3のビールで1割ほど増えているようだ。そうした二極化の中、発泡酒は特徴を打ち出せずに苦戦する傾向があり2割ほど減り、そろそろ存亡の危機となりそうである。
一方でハイボール人気でウィスキーは復活しており、2割近く伸びているようだ。「トリス」を使った「トリハイ」など、ウィスキーの銘柄に消費者の興味が移ってきており、2011年は銘柄の競争になってくるだろう。
★続く。
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