フードリンクレポート


ロードサイドのハイエナは19店から51店へと急成長。
〜2010年、飲食業界はサブプライム不況をどう乗り切ればよいのか!(7−4)〜

2010.1.7
外食に詳しいアナリスト、いちよし経済研究所・鮫島誠一郎主任研究員に状況分析していただくとともに、急成長中のエムグラントフードサービス・井戸実社長にも知恵を出していただき、百年に一度の大不況を乗り切る術を探る。7回シリーズの第4回。


エムグラントフードサービス社長・井戸実氏。

ロードサイドのハイエナは19店から51店へと急成長

 ところで、若い世代は、2010年の展望をどう考えているだろうか。

 ロードサイドで「ステーキハンバーグ&サラダバー けん」を展開し、急成長中のエムグラントフードサービス、井戸実社長に聞いてみた。1978年生まれである。

 この店は1000円前後からハンバーグ、ステーキをサラダバー、ライス、カレー、スープ、フルーツ食べ放題付きで食べられる。好調業態の特徴である、安くて専門性が高い店の条件を備えている。

「2009年は成長できた1年でした。3期目の2009年3月期決算は19億6000万円でしたが、4期目の2010年3月期42億円は堅い数字として見えています。200%以上の成長です。2009年1月には19店であった店舗が51店にまで増えました」。

 サブプライム不況で消費が冷え込む中、多くの外食が苦境に立たされているのに対して、異例の好調ぶりである。


けん国分寺店外観。
<続く>

【取材・執筆】 長浜 淳之介(ながはま じゅんのすけ) 2009年12月31日執筆

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