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2010年2月20日
 ニューヨークは不景気でうどんが流行。

 16日からニューヨークに滞在しています。有田焼を担う若い窯元のグループがフレンチの巨匠、デビット・ブーレー氏とともにコラボレート・ディナーを開催しました。かつてヨーロッパを魅了した「伊万里」のように、再度、ニューヨークから世界に有田焼を売り込もうというイベントです。その取材に来ています。

 この機会に、ニューヨークの外食業界で活躍する日本人の方々、そして彼らが経営する店舗にお伺いしました。和食を一通り提供する居酒屋の時代は2005年辺りに終わり、専門店の時代に入っていると皆さん、口を揃えて言います。

 寿司専門店、炉端焼き専門店、丼物専門店、ラーメン専門店など、専門料理の看板を掲げる店が目に付きます。

 その中で、福岡のWESTが約20店を展開する「うどんWEST」、「ビアード・パパ」の麦の穂が昨年オープンさせた「讃岐うどん 温や」が気になりました。ランチ時に伺うと混雑しています。

 日本人はもちろんいますが、現地の方々もうどんをすすっています。天丼、牛丼、カレーなどが付いて約12ドルの定食をオーダーしています。チップを加えても15ドル。「温や」はセルフ式で10ドル以下の定食です。しかも、セルフなのでチップは不要。

 ニューヨークも不況が続き、会社の経費で落とせるビジネスランチが減り、皆さん懐具合を気にしているようです。そして、お腹に貯まるうどん、もっと貯まる丼物で満足しています。共に日本より量が多く、私では食べきれないくらいです。しかも、ニューヨークに多い、ベジタリアンでも食べられます。

 在住の方に聞くと、同じ麺でも、蕎麦は現地の方には難しいそうです。香港でも、うどん店が繁盛している話を聞きました。うどん、面白くないですか?

(安田 正明)
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