・夜の業態ばかりが強かった池袋が変貌しつつある
さて、「エソラ池袋」と「LABI1日本総本店池袋」のレストランを見てきたが、両施設のレストラン街の性格はかなり違う。しかし、「エソラ池袋」の6階各店、「LABI1日本総本店池袋」の「コラボ」、「神戸パスタ」、「百味物語」、「上海華龍」といった関西、高崎勢には同じようなにおいを感じた。
カジュアルダイニングと同じようなテイストで、さまざまな工夫を凝らして価格を下げているのである。ランチ上限1500〜1600円、ディナー3000円台という価格帯で何ができるか。池袋という土地柄もあって、デフレ時代にちょっとおしゃれな食事を取れる店の実験場になっている感がする。
池袋はカフェブーム、カジュアルダイニングブーム、新和食ブーム、立ち飲みブーム、郷土料理ブームと、2000年頃以降の飲食ムーブメントのいずれとも無縁で、居酒屋とラーメン、エスニックの街だったが、カジュアルダイニングのセカンドラインで突如先端に立った感があるのは面白い。
ただし、今のところ商業施設の中で局所的にあるだけで、周囲への波及効果はこれから。だから、周囲の飲食店が活性化しているわけでなく、テナントの入れ替えが今後起こってくるのではないだろうか。
<続く>