ランダムトーク *ランダムトークはメルマガで!
2011年1月23日
まず、流行に乗って種銭を作れ。
2000年頃から始まった本格焼酎ブーム。共に、その最大の生産地である九州料理ブームが始まりました。モツ鍋、羽付き餃子、黒豚、馬肉、地鶏などなど。九州料理&焼酎の店が流行り始め、東京では今もその人気は続いています。
『新焼酎ブーム来る!』(2000年9月2日)
フードリンクニュースは昨年12月から毎月一都市ずつピックアップし、取材を始めました。12月は京都。1月は札幌。2月は仙台の予定です。
札幌取材で気になったのは、7〜8年前に九州料理居酒屋からスタート。それを当てて儲けて、その後、オリジナル業態を創って今、成功している方が多かったことです。
例えば、ぶっかけいくら丼で有名になった「はちきょう」。その1号店は、九州料理「やっさもっさ!」です。
ブームを見越して、いち早く取り入れることによって、繁盛させることが出来る。その儲けを種銭として、自分だけのオリジナル業態に投資する。最初からオリジナル業態を追求するにはリスクが高すぎる。まずは、金銭的基盤を固めてチャレンジできる余裕を作る。
流行の業態に頼り過ぎては、ブームの終焉とともに下落してしまいますが、余裕のある間に、オリジナル業態を生み出せれば、不動の地位を築けます。
そんな流行を利用する”したたかさ”が、次を生み出す原動力になっています。流行情報をいち早く察知し、それが大きな流れとなるのか判断する。それも、他と差別化できるオリジナル業態を作るための資金作りと割り切る。
大きな流れとなるかの判断は、いかに多くのトレンドを引きこめるかでしょう。九州料理のブームは、ドリンクとフードの双方を巻き込んだことでしょう。今胎動を感じるビストロブームも和食への飽きだけでなく、円高で安くなり飲み易くなったワインも巻き込んでいます。
外食はビジネスです。自分だけの業態を作るという夢を持った上での”したたかさ”が必要ではないでしょうか。そして、それが次の時代の外食を創るのではないでしょうか。
(安田 正明)
ランダムトークへのご意見・ご感想は masaaki_yasuda@foodrink.co.jp
ツイッター @masaaki_yasuda
【バックナンバー】
岡山のビストロはハウスワインだけ。(2011年1月16日)
大衆ビストロ、次はビアバー。(2011年1月9日)
今年も来年も、消費者は賢い。(2010年12月26日)
真実を知りたい。(2010年12月19日)
東京は地方に学び、地方は東京に学ぶ。(2010年12月12日)
ナプキンメモが書ける店を増やしたい。(2010年12月5日)
自由なアイデアで自分だけのマーケットを開拓しよう。(2010年11月28日)
接客日本一、大谷尚子さん、2連覇なるか。(2010年11月21日)
予約が難しい、3席の寿司店。新橋駅前ビル地下。(2010年11月14日)
500名を集める、殿堂”エンタメセミナー”。(2010年11月7日)
三井の日本橋と、三菱の丸の内の違い。(2010年10月31日)
成し遂げた企業幹部はいい顔してます。(2010年10月24日)
宇井義行氏がコンサルタント養成講座を始めました。(2010年10月17日)
”ローカル・エンターテイメント・レストラン”登場!(2010年10月10日)
エントリー者622名、「S1サーバーグランプリ」が各地で始動。(2010年10月3日)
最高峰、「フードリンク殿堂セミナー」始めます。(2010年9月26日)
お客を恥ずかしめて、感動させる。(2010年9月19日)
銀座三越に周辺商業ビルへの刺激を期待する。(2010年9月12日)
野望を持つ経営者が待たれている。(2010年9月6日)
寿司留学が増えています。(2010年8月29日)
「けん」、100店舗達成おめでとうございます。(2010年8月22日)
スタバが餃子の王将と入れ替わり、景気回復。(2010年8月15日)
フラッシュマーケティング、花盛り。(2010年8月8日)
メディカル・レストラン、再開です。(2010年8月1日)
手間を見せれば、価値を納得できる。(2010年7月25日)
梅雨明け、冷たいビールが飲みたい。(2010年7月18日)
中国人の観光ビザ、2倍に。(2010年7月11日)
焼肉店でガスが止まった。どうする?(2010年7月4日)
シンガポールは羨ましい。(2010年6月27日)
冷えた白ワインはどこに?(2010年6月20日)
歩み寄って信頼を。(2010年6月13日)
居酒屋がカクテルを殺した!?(2010年6月6日)
外食のiPad、出て来い!(2010年5月30日)
個性ある個店が東京・押上にオープンしました。(2010年5月23日)
先週から外食経営者のツイッター増えました。(2010年5月16日)
坂井さん、井戸さん連続で日経MJに登場。(2010年5月9日)
もっと色んなウイスキーブランドを飲んでみよう。(2010年5月1日)
アイスランド火山噴火で、キャラクターも噴火。(2010年4月25日)
世界中で、”伝統酒”離れが起きているようです。(2010年4月18日)
ツイッターは、チェーン企業を魅力的にしてくれる。(2010年4月11日)
「朝活」に対応して朝食市場を作ろう。(2010年4月4日)
なぜ、日本人はニューヨークへ向かわないのでしょうか。(2010年3月28日)
ナイト業界向け居酒屋で成功。(2010年3月21日)
お客のクレームを正面から受け止める。(2010年3月14日)
今週のフードリンクは、S1とセミナー祭。(2010年3月7日)
ツイッターへの期待は不況とともに膨らむ。(2010年2月28日)
ニューヨークは不景気でうどんが流行。(2010年2月20日)
フランチャイズで出店しようとする外食企業が目立ちます。(2010年2月14日)
「餃子の王将」は、「スターバックス」を超えそう。(2010年2月7日)
ツイッターをビジネスに使ってみよう。(2010年1月30日)
ネクストリーダーを発掘し続けます。(2010年1月23日)
デフレだから接客を見直そう。(2010年1月17日)
O157食中毒で赤字25億円。(2010年1月9日)
外食はコンビニとの価格競争始まる。(2010年1月4日)
均一価格居酒屋の人気の理由は自由な使い方。(2009年12月26日)
農業で障害者雇用を解決。(2009年12月19日)
福岡も外食から日本を元気にする活動スタート。(2009年12月12日)
旭川で11月前年比120%。(2009年12月5日)
高円寺の居酒屋火災で犠牲になられた方々を悼みます。(2009年11月28日)
とうとう、デフレ宣言。(2009年11月21日)
マイケル・ジャクソン「This is it」観ました?(2009年11月14日)
もう500号、まだ500号。(2009年11月7日)
池袋・渋谷ダウン、新橋アップ。(2009年10月31日)
外食は家庭でも会社でもない場、サードプレイス。(2009年10月24日)
新型インフルエンザ、大人への感染が怖い。(2009年10月17日)
夏に続いて、冬のボーナスもやばい!(2009年10月10日)
メジャーリーグベースボールカフェで懐かしいマサに出会う。(2009年10月3日)
2000年頃から始まった本格焼酎ブーム。共に、その最大の生産地である九州料理ブームが始まりました。モツ鍋、羽付き餃子、黒豚、馬肉、地鶏などなど。九州料理&焼酎の店が流行り始め、東京では今もその人気は続いています。
『新焼酎ブーム来る!』(2000年9月2日)
フードリンクニュースは昨年12月から毎月一都市ずつピックアップし、取材を始めました。12月は京都。1月は札幌。2月は仙台の予定です。
札幌取材で気になったのは、7〜8年前に九州料理居酒屋からスタート。それを当てて儲けて、その後、オリジナル業態を創って今、成功している方が多かったことです。
例えば、ぶっかけいくら丼で有名になった「はちきょう」。その1号店は、九州料理「やっさもっさ!」です。
ブームを見越して、いち早く取り入れることによって、繁盛させることが出来る。その儲けを種銭として、自分だけのオリジナル業態に投資する。最初からオリジナル業態を追求するにはリスクが高すぎる。まずは、金銭的基盤を固めてチャレンジできる余裕を作る。
流行の業態に頼り過ぎては、ブームの終焉とともに下落してしまいますが、余裕のある間に、オリジナル業態を生み出せれば、不動の地位を築けます。
そんな流行を利用する”したたかさ”が、次を生み出す原動力になっています。流行情報をいち早く察知し、それが大きな流れとなるのか判断する。それも、他と差別化できるオリジナル業態を作るための資金作りと割り切る。
大きな流れとなるかの判断は、いかに多くのトレンドを引きこめるかでしょう。九州料理のブームは、ドリンクとフードの双方を巻き込んだことでしょう。今胎動を感じるビストロブームも和食への飽きだけでなく、円高で安くなり飲み易くなったワインも巻き込んでいます。
外食はビジネスです。自分だけの業態を作るという夢を持った上での”したたかさ”が必要ではないでしょうか。そして、それが次の時代の外食を創るのではないでしょうか。
(安田 正明)
ランダムトークへのご意見・ご感想は masaaki_yasuda@foodrink.co.jp
ツイッター @masaaki_yasuda
【バックナンバー】
岡山のビストロはハウスワインだけ。(2011年1月16日)
大衆ビストロ、次はビアバー。(2011年1月9日)
今年も来年も、消費者は賢い。(2010年12月26日)
真実を知りたい。(2010年12月19日)
東京は地方に学び、地方は東京に学ぶ。(2010年12月12日)
ナプキンメモが書ける店を増やしたい。(2010年12月5日)
自由なアイデアで自分だけのマーケットを開拓しよう。(2010年11月28日)
接客日本一、大谷尚子さん、2連覇なるか。(2010年11月21日)
予約が難しい、3席の寿司店。新橋駅前ビル地下。(2010年11月14日)
500名を集める、殿堂”エンタメセミナー”。(2010年11月7日)
三井の日本橋と、三菱の丸の内の違い。(2010年10月31日)
成し遂げた企業幹部はいい顔してます。(2010年10月24日)
宇井義行氏がコンサルタント養成講座を始めました。(2010年10月17日)
”ローカル・エンターテイメント・レストラン”登場!(2010年10月10日)
エントリー者622名、「S1サーバーグランプリ」が各地で始動。(2010年10月3日)
最高峰、「フードリンク殿堂セミナー」始めます。(2010年9月26日)
お客を恥ずかしめて、感動させる。(2010年9月19日)
銀座三越に周辺商業ビルへの刺激を期待する。(2010年9月12日)
野望を持つ経営者が待たれている。(2010年9月6日)
寿司留学が増えています。(2010年8月29日)
「けん」、100店舗達成おめでとうございます。(2010年8月22日)
スタバが餃子の王将と入れ替わり、景気回復。(2010年8月15日)
フラッシュマーケティング、花盛り。(2010年8月8日)
メディカル・レストラン、再開です。(2010年8月1日)
手間を見せれば、価値を納得できる。(2010年7月25日)
梅雨明け、冷たいビールが飲みたい。(2010年7月18日)
中国人の観光ビザ、2倍に。(2010年7月11日)
焼肉店でガスが止まった。どうする?(2010年7月4日)
シンガポールは羨ましい。(2010年6月27日)
冷えた白ワインはどこに?(2010年6月20日)
歩み寄って信頼を。(2010年6月13日)
居酒屋がカクテルを殺した!?(2010年6月6日)
外食のiPad、出て来い!(2010年5月30日)
個性ある個店が東京・押上にオープンしました。(2010年5月23日)
先週から外食経営者のツイッター増えました。(2010年5月16日)
坂井さん、井戸さん連続で日経MJに登場。(2010年5月9日)
もっと色んなウイスキーブランドを飲んでみよう。(2010年5月1日)
アイスランド火山噴火で、キャラクターも噴火。(2010年4月25日)
世界中で、”伝統酒”離れが起きているようです。(2010年4月18日)
ツイッターは、チェーン企業を魅力的にしてくれる。(2010年4月11日)
「朝活」に対応して朝食市場を作ろう。(2010年4月4日)
なぜ、日本人はニューヨークへ向かわないのでしょうか。(2010年3月28日)
ナイト業界向け居酒屋で成功。(2010年3月21日)
お客のクレームを正面から受け止める。(2010年3月14日)
今週のフードリンクは、S1とセミナー祭。(2010年3月7日)
ツイッターへの期待は不況とともに膨らむ。(2010年2月28日)
ニューヨークは不景気でうどんが流行。(2010年2月20日)
フランチャイズで出店しようとする外食企業が目立ちます。(2010年2月14日)
「餃子の王将」は、「スターバックス」を超えそう。(2010年2月7日)
ツイッターをビジネスに使ってみよう。(2010年1月30日)
ネクストリーダーを発掘し続けます。(2010年1月23日)
デフレだから接客を見直そう。(2010年1月17日)
O157食中毒で赤字25億円。(2010年1月9日)
外食はコンビニとの価格競争始まる。(2010年1月4日)
均一価格居酒屋の人気の理由は自由な使い方。(2009年12月26日)
農業で障害者雇用を解決。(2009年12月19日)
福岡も外食から日本を元気にする活動スタート。(2009年12月12日)
旭川で11月前年比120%。(2009年12月5日)
高円寺の居酒屋火災で犠牲になられた方々を悼みます。(2009年11月28日)
とうとう、デフレ宣言。(2009年11月21日)
マイケル・ジャクソン「This is it」観ました?(2009年11月14日)
もう500号、まだ500号。(2009年11月7日)
池袋・渋谷ダウン、新橋アップ。(2009年10月31日)
外食は家庭でも会社でもない場、サードプレイス。(2009年10月24日)
新型インフルエンザ、大人への感染が怖い。(2009年10月17日)
夏に続いて、冬のボーナスもやばい!(2009年10月10日)
メジャーリーグベースボールカフェで懐かしいマサに出会う。(2009年10月3日)