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2011年6月12日
 恵比寿横丁から復興を。

 6/10、恵比寿横丁の拡張オープンを訪れました。横丁ブームの走りであり、浜倉好宣さんが横丁プロデューサーとして有名となった出世作。個人商店が並ぶ昔風スーパーだった跡地に、3年前に誕生しました。

 当時13店でスタートしたものが、今回、新たに6店が加わり、19店と1.5倍に拡張しました。両脇に店が連なる1本道だった横丁が、L字型に伸びました。

 当日は横丁ブーム再燃!かとも思えるほどの人の入り。両脇の店から人が溢れ、通路を通って奥に行くのが大変です。各店ともにお客は肩を触れ合わせて小さなテーブルを囲み、周りの騒がしさに負けじと、声を張り上げて語り合っています。

 拡張してオープンしたスナックに入りました。カウンターとテーブルで15席程。お客が順番に歌うカラオケで大盛り上がり。店の女性はソファの上に立ちあがって踊っています。ハチャメチャな感じです。私が20代のころに経験したスナックのノリ。何が始まるが分からないハプニング性がお客のテンションを上げます。

 今、東京はあまり元気がありません。でも、恵比寿横丁は店や人にエネルギーを溢れさせています。昭和の猥雑さや怪しさが溢れています。チャキチャキ若い女性の客引きに釣られます。

 恵比寿は「おしゃれだけれども、落ち着いていて庶民的な部分も併せ持つ町」(「駅ごのみ」より)として人気です。すなわち、昭和の雰囲気を好む人も多い街だから、恵比寿横丁がウケるようです。

 単に大きな箱を埋めるために横丁ブームが利用され、一部で陳腐化しているように感じます。しかし、恵比寿横丁の成功を見ると、立地さえフィットすれば、今も爆発することを教えてくれます。

 しかも、復興が求められる日本で、昭和の高度成長時代から学ぶべき点は沢山あると思います。浜倉さんの今後の活躍を期待したいです。

(安田 正明)
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